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 1)『サミット効果で沖縄をアピール』

 サミットの開催でにわかに世界中の注目を浴びている沖縄。かき入れ時に重な
 る旅行業界にはむしろマイナスな大イベントだが、波及効果は小さくない。報
 道や各国代表団に渡されるアメニティーグッズの中で話題になっているのが
 「サミットリカちゃん」。紅型(びんがた)模様の琉球衣装を身にまとい、一
 般向けに7000円で販売もされている。その紅型染をアレンジしたゆかたなども
 今年っぽくて好評。これもアメニティーに入っている一見アロハシャツ。県は
 めでたさや縁起の良さを示す琉球語を冠して「かりゆしウエア」と名付け、定
 着を図っている。サミットの晩餐会で各国首脳が乾杯したのが10年以上寝かせ
 た古酒(クース)をブレンドした特別仕込みの泡盛。泡盛は東京を中心にこの
 ところ評価が高まり、入手もしやすくなっている。この時期コンビニ弁当も沖
 縄の味を取り入れたものが並んでいるから、どちらも試せるうちに試してみて
 ね。

 2)『NTTしぶしぶ接続料値下げ』

 日米規制緩和協議は7/18、NTT地域会社の接続料引き下げ問題で、2000年4
 月から3年間で22.5%引き下げ、うち最初の2年間で約20%引き下げを前倒し
 実施することで最終合意した。2年後には計算方式を見直すことになっており、
 さらに値下げ幅が大きくなる可能性は少なくない。NTTの接続料は新電電や
 外資系通信事業者がNTTの地域回線を使用する際に支払う利用料で、国際的
 に高いことから通信料金の低下や新規参入を妨げているとして、引き下げを強
 く求められていた。今回事業者間の接続料が引き下げられることで、長距離や
 国際通話料金の引き下げが期待される。しかしこうして外圧をかけてもらわな
 いと値下げが実現できないなんて、国民として憤りを感じるなあ。できるんだ
 ったらさっさと安くしろー!

 3)『この夏めんは塩orカレー』

 即席めんメーカー各社が相次いで投入したのは塩味の商品。雑誌などでも特集
 が組まれるなど塩ラーメンの人気が高まっており、夏向けにあっさりした味を
 アピールする。一方でセブンイレブンは即席めん3社、カレールー2社と共同
 で「欧風」「タイ風」「インド風」「スリランカ風」4種類の「カリーらあ麺」
 シリーズ(各158円)を開発、発売した。こちらは夏向けにエスニックな味をア
 ピールしている。東洋水産の焼きそば風カップめんとレトルトカレーをセット
 にした「インドメン」(250円)も好評だ。そんな中ファン層が広がっているの
 が冷凍めん。あんかけや焦がしタマネギなど、こだわりの具がセットになって
 一人で食べる昼食にピッタリ。ちょっと豪華(?)なインスタントとして、女
 性や若者の支持を集めているようだ。

 4)『生を自分で注ぎたい』

 今春キリンとアサヒが相次いで消費者プレゼントキャンペーンの景品に使って、
 応募が殺到したビールの「卓上サーバー」。あれ、欲しかったよなあ。あまり
 の反響にキリンは7/3、1万台限定で同サーバーを発売したが数日で完売。ア
 サヒも発売検討中だ。しかしグズグズしていると、意外な所に先を越されてし
 まう。ゲームソフトメーカー・ジャレコの「ビア パーティ」(1万9800円)
 は大手3社(キリン、アサヒ、サッポロ)対応型卓上サーバー。8月下旬から
 通信販売を開始する。回転ずしのあがりみたいに、テーブルで生ビールを注げ
 るビアホールも増殖中。特に高さ1.3mのタワー型サーバーは、家には持ち込め
 ない大きさが気分を盛り上げる。また酒類ディスカウントの「マインマート」
 では保証金6000円(返却後返金)でビアサーバーをレンタル中。こちらも好評
 だ。

 4)『日本のユニクロ、イタリアのベネトン』

 ユニクロが今度は駅構内に。9月の新宿駅を皮切りに年内に2、3店舗開設す
 る。今夏にも始めるインターネットを使った通信販売の代金支払いの場として
 も活用する見込み。2001年秋には英国に出店、海外展開のノウハウを蓄積後、
 欧州での多店舗化を進める計画。表参道のユニクロ店舗には12月、逆にベネト
 ンが攻勢をかけてくる。建設中の表参道店はオープンすれば日本最大級のベネ
 トン直営店に。しかし提案型販売のベネトンが低価格に慣れてしまった若者の
 心を取り戻すことはできるのか?実際、カジュアル衣料専門店やスーパーのT
 シャツ商戦は、ユニクロが先導する形で低価格化が進行。この夏は無地なら1000
 円以下が定着している。ただしこの低価格、海外に行けばごく当たり前の値段
 だったりもする。ということは日本では安さのユニクロが勝ち、欧州では馴染
 みのベネトンが勝ちって予想かな?

 5)『マッチで売るか、ミスマッチで売るか』

 酒類メーカー各社は、お酒と食品の食べ合わせの相性などを強くアピールする
 「クロス・マーチャンダイジング」を展開する。キリンは「一番搾り」と冷や
 したトマト、サントリーは「マグナムドライ」と丸大食品のウインナー「燻製
 屋」、サッポロは自社ワインとヨーグルトやプリン、チーズ、パンなどを組み
 合わせて陳列。各社販促や広告、CMなどを同時展開して売上UPを図る。そ
 の一方で最近登場してきているのが、ミスマッチの上を行く「対決型」商品。
 焼き肉とカフェを組み合わせた「焼肉フランス人」(六本木)や、クレープの
 中身に納豆や明太子を使った「アンドレア」(下北沢)、携帯音楽プレーヤー
 とデジカメを一つにした「ファインピックス40i」(富士写真フィルム)、ミ
 シンとゲームボーイをつなげる「ヌ・エル」(ジャガー)などがそれで、その
 意外性と話題性が結構評判を呼んでいる。

 6)『エグゼクティブは動くオフィスで仕事する』

 2000年上半期(1〜6月)の新車販売台数が発表され、前年比2.0%増と3年
 ぶりにプラスになった。それを引っ張っているのは「ミニバン」。6月はこれ
 までカローラやヴィッツといったトヨタ車がほとんど独占してきた販売台数第
 1位の座をオデッセイが獲得、ホンダに初の栄冠をもたらした。そんな好調ミ
 ニバンを使ったハイヤーが日交マイクルから登場。銀色のボディーに広ーいス
 ペースを持ち、3〜4名定員の対面シートにテーブル、PC完備でまるで動くオ
 フィス。外資系やIT関連ベンチャー企業がターゲットとあって乗務員は英語
 もOK。車内の守秘義務契約も結んであるのでミーティングに使うのも良し。
 料金は6〜8時間で4万円と、普通のハイヤーより1割安いという。個人で借
 りるにはちと高いが、仕事使いなら時間も節約できて効率的だ。

 7)『マクドナルド効果』

 マクドナルドは平日のハンバーガーを半額にして、売上個数が前年比5倍と事
 前予想の3倍を上回る好調振り。これに顧客を奪われた他社が、値下げ合戦に
 乗り出した。ロッテリアはハンバーガー、チーズバーガーを平日それぞれ65円、
 80円と先行マクドナルドと同一価格に。すかいらーくもマクドナルドを意識し
 た1個65円のおにぎりを目玉とする低価格帯の多機能型新店舗を展開する。こ
 の「クラブラークヒルズ」は和洋中の幅広い料理や総菜を揃え、持ち帰り品を
 充実、ドライブスルー方式で弁当も買えるし宅配もする。ペット専用メニュー
 まで用意した多彩な販売手法に、今後他チェーンの追随も予想される。他にも
 持ち帰り牛丼を400円から290円に値下げする神戸らんぷ亭や、毎月約1週間の
 一律100円キャンペーンを継続するミスター・ドーナツなど、どこもマクドナ
 ルドから受けた影響は大きいようだ。

 8)『「のぞみ」より安い、全日空シャトル便』

 全日空は9月上旬をメドに、東京−大阪線の航空シャトル便に新たな運賃を導
 入する。7日以内の往復利用が前提で片道1万4500円と、新幹線「のぞみ」の
 通常期運賃(指定席)に比べ220円安い。有効期間が現行の往復割引運賃(片
 道1万5900円)の90日間に比べて短いが、その分運賃を安くして急な短期出張
 などのビジネス客による利用を促進する。さらに日航やJASが追随すれば、
 他社便への予約変更(エンドース)ができるようにする方針だ。3社は7/1ス
 タートしたシャトル便の開始に際し、他社便への予約変更可能な運賃を増やす
 ことで利便性を高める方針に合意しているため、残る2社も全日空同様の新運
 賃を設定する可能性が高いと見られている。しかし、どうせならもっとドーン
 と下げないかなあ。220円じゃモノレール乗れないよ。

 8)『今でも食べたい?ムースポッキー』

 1月の発売以来小売店からの注文が殺到して生産が追いつかず、販売中止となっ
 ていた幻のお菓子「ムースポッキー」の販売が再開される。8/22から札幌地区
 で再開し、9月以降は関東や近畿に拡大、今秋中には全国で販売する。発売す
 るのは1月に発売した製品と基本的には同じムースポッキーと同ホワイトの2
 種類で、一箱18本入り、希望小売価格は150円。細かい気泡を含ませたチョコ
 レートの食感を改良、1月の発売時には1カ所だった生産工場を複数に増やし、
 月間生産量を約4倍に増強した。さて、暑くてベタベタしたイメージしか湧い
 てこないせいか、今は格別食べたいとも思わない。皆さんはどうですか?
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