１）『相乗効果狙う異業種交流ビジネス』
　「餅は餅屋」と言われたのも今は昔。最近の店は異業種を取り込んでの展開が
　目立っている。たとえばガソリンスタンド。JOMOは、愛知県など５カ所のGSに、
　美容室や弁当屋、コインランドリー、クリーニング店を年内にも併設。11月オー
　プンの有楽町ソフマップは、２、３階に無印良品があり、女性客をターゲット
　にした新展開で勝負。かわいいラッピングサービスや居心地いい雰囲気づくり
　で新しいパソコンショップを印象づける。渋谷の東急東横線ガード下に10月オー
　プンした「Shibuya Underpass Society」は、カフェ、弁当屋、バーが一体となっ
　た複合スペース。若者の生活スタイルをひと所に凝縮した点が新しい。菓子メー
　カーも、明治製菓がネット上で入手できる電子おまけをトミーと開発したり、
　ロッテがサントリーの「なっちゃん」をキャンディにして来春発売するなど、
　両者の知名度と宣伝力を生かして消費者へのアピールを強めている。しかし、
　異業種と連携すれば必ず相乗効果が生まれるとは限らない。徹底したマーケティ
　ングに裏打ちされた展開に注目したい。


　３）『これから仕事は特技や知識、行動力で勝負』
　連日、企業の「〇万人削減」というリストラ策が発表され、戦々恐々の毎日を
　送っている会社員も多いはず。しかしこんな時代だからこそ、自分なりの特技
　や知識がモノを言う。最近増えているのは、百貨店のアドバイザー販売員。靴
　を売るシュースタイリスト、寝具を売るスリープマスターなどその商品を知り
　尽くした接客のプロを導入することで、売上も上々。実際に伊勢丹新宿店では、
　化粧品を売るボーテ・コンシェルジュの相談予約が１カ月待ちで、売上も昨年
　秋より2.5％増。また日本百貨店協会は日本玩具協会と連携して玩具アドバイザー
　資格認定制度を10月末から新設するなど、業界では育成に躍起だ。一方学校で
　も、その道のプロを講師に招いた授業が増え、手に職を持つ人の人気が上昇中。
　マスコミ界でも、東京、大阪、ソウルに拠点をもつフリービデオジャーナリス
　ト集団「アジアプレス」が、組織に属さないフリーの身軽さとＩＴの便宜性を
　強みに、危険な戦争地域からニュースを発信してがんばっている。そこで、教
　訓。どんな特技や知識も、行動力が伴わないと活かされないのだ。


　５）『リストラ時代の傾向と対策』
　冬来たりて街にクリスマスソングが流れても、長引く不況でそんな気分にゃな
　れないね。相次ぐリストラや倒産による完全失業者数は、10月末で372万人。
　総務省のこれら調査によると毎月増加傾向とか。そんな世情を反映して、今や
　世代を超えたブームとなっているのが通信教育でスキルUP。宅建・介護福祉士・
　社会保険労務士講座などは、受講終了後に費用の80％（上限30万円）が国から
　支給される教育訓練給付制度があり大人気。さて、資格GETの暁にはネット活用
　をしよう。イー・スタッフでは教員志望者を私学教員へ紹介及び派遣システム
　へのオンライン登録（無料）も開始。また、入社しても社風に合わずに退職す
　る“転職ミスマッチ”が多いことから、希望企業との相性を診断できるHPもあ
　る。人材採用支援サービスのクイックが無料で開設した「ワークスタイルシミュ
　レーション」では、50問回答するだけで企業又は職種との相性度を診断してく
　れる。社風をネットで疑似体験し企業HPから情報収集…、幸運を祈る！