１）『お茶を飲むだけじゃない！次世代カフェ』
　今は心地良い空間や美味なドリンクを提供するだけでなく、メニューに工夫の
　あるカフェが人気だ。「ニューズデリ代官山店」（東京・代官山）もそんなカ
　フェの一つ。ここではショーケースに旬の魚が並び、好みの魚を好きな方法で
　調理してもらえる。さらに飲食以外の＋αを提供するカフェも登場。最近増え
　ているのがネットカフェ。ポータルサイトのヤフーも、「Yahoo！Cafe」（東
　京・神宮前）を３月23日にオープン予定、ヤフーのサービスを無料体験できる。
　また三陽商会は「エポカ ザ ショップ」を東京・丸の内にもオープン。ここに
　は「CAFE de MAKE-UP」が併設され、口紅360種類、マニキュア450種類の中から、
　500円で口紅とマニキュア合計５色を試すことができる。メイクアップアーティ
　ストの店員からアドバイスを受けることも可能だ。＋αの魅力を持つカフェは
　今後も増えるだろう。


　２）『関西がブームを作る！』
　今年は関西が熱い！ユニバーサルスタジオ・ジャパンの開業、大阪五輪の決定
　？などビッグプロジェクトが目白押しの関西文化が、最近、東京にも押し寄せ
　てきた。芸能界でも、昨年アルバム売り上げ首位を獲得した倉木麻衣をはじめ
　aiko、花×花、矢井田瞳などが関西出身。いずれも関西のFM局や有線などから
　ブレイクし、五感豊かな関西人が全国区に推薦したともいえよう。ブームとし
　てはフード業界でも関西で人気のセルフ串揚げ屋「神楽食堂・串屋」が東京に
　出店。牛・豚肉などの定番メニューから大阪らしくお好み焼きまで串揚げで。
　東京で馴染みの薄い串揚げの認知度をあげるという野望もあるとか。また広告
　業界では一ヶ所に飲食店のチラシを集めた棚「アド・ウオール」や背中に割引
　券を背負った女性が街を練り歩き宣伝効果に一役買う「アド・ガール」も関西
　から関東に進出。新世紀、関西商法や文化が東京、いや全国を席巻するかも？

　　　　　
　３）『旅の志向はますます二極化』
　近頃、旅行の広告を見て「ええっ！本当にこんなに安いの？」と思ったこと、
　ありません？ホームページで直接予約、販売できる旅行関連会社が増え、価格
　競争が激しくなってきたのも一因でしょう。ホテルや旅館でも、ネットでの申
　し込みなら３人で朝食つき１人１泊3000円というシティホテルを実現した東京
　の「ファミリーイン・フィフティーズ」や、部屋の冷蔵庫をなくしてコンビニ
　を設けた「品川プリンスホテル」などのように、無駄を省いてコストダウンを
　実現。また、JR東日本はJTBとの共同企画で、ネット上で「驚値（おどろきダ
　ネ！）」という東北方面への低価格ツアーを従来のおよそ半額で発売、ヒット
　商品に。その一方で、40代以上の中高年層に向けた高価格ツアーの需要が拡大
　しているのだそう。旅行代理店はどこも、小人数、添乗員同行、ゆとりあるス
　ケジュール、世界遺産観光などを掲げたパッケージ内容で熟年旅行を企画、４
　月以降の予約状況は上々とか。とことん安くあげる旅と、とことん贅沢を楽し
　む旅。みなさん、お金の使い方がうまくなってきたのかもしれませんね。

　
　４）『拡大する再生ビジネス』
　より洗練された近代的な建物が増え続ける中で、ある古民家再生の専門家が、
　秋田の山林に埋もれていた築百年以上の贅をつくした邸宅を、かまぼこで有名
　な「鈴廣」と共に小田原に移設し、飲食施設「千世和楼」に変身させた。優美
　な造りと歴史の重みある落ち着いた空間は大好評。群馬の桐生市では旧工場を
　美容院に再生するなど、いま古い建造物を再利用するビジネスが拡大している。
　PC業界では、日本IBMとマイクロソフト社が共同で中古PCを再生し学校などに
　寄贈すると発表。廃棄に伴う無駄なコストや環境汚染を無くそうという試み。
　また女性に嬉しいサービスとして、ダイヤを市場価格の３割以下で買い手がつ
　くまで販売するネットオークション（price-down.com）が登場。再利用すると
　いうことが、環境汚染やゴミ処理場問題に悩む現代にどれだけ大切かというこ
　とに、企業が先手をきって取組み始めているようだ。