１）『食の激安、ますます加速』
　マクドナルドの平日半額、牛丼の吉野屋の250円などいろんなものが値下げさ
　れるデフレの時代がきて久しいが、ここに来てまた値下げラッシュ。６月21
　日までの月〜木に人気メニューを半額にした「白木屋」、全国450店舗でショー
　トケーキなど４〜５種類を週替わりで半額にする「シャトレーゼ」、６イン
　チが290円のファストフード型ピザ店をオープンした「ドミノピザ」など。そ
　して飲食業界以外でもデフレ時代の到来か？その前兆ともいえるのが社長が
　長者番付にも顔を出すほど急成長した「ユニクロ」を展開するファーストリ
　テイリング社が衣料業界のノウハウを生かして食品販売の新規事業を展開す
　ることに。衣料に続いて食の世界の低価格化競争に殴り込みをかけ、こちら
　も同業他社に影響を及ぼしそう。安くなって怒る人なんていないはず。いい
　商品をどんどん安くしてちょうだいませ。


　２）『今宵はのんびりゆったり“ウチ酒”で』
　酔ったらすぐに眠れる。これは家で飲むときの最大の利点。今や居酒屋の人気
　メニューだって家で楽しめるのだ。白木屋で女性に人気の「パープルタウン」
　など３種が缶タイプになった。セブンイレブンが宝酒造など数社と開発したも
　の。他に女性に人気なのはレモン風味のアルコール。甘さ控えめで爽快感のあ
　る味がうけ、キリン・シーグラムの「ツードッグス」が代表格。一方、男性、
　特にサラリーマン応援チューハイとして発売されたのがアサヒ「ゴリッチュ」。
　刺激的なとうがらし味もある。また、日本酒好きにたまらないのがジャスコの
　『諸国「酒造」めぐり』。ネット販売では国内最大の品揃えで、稀少価値の高
　い逸品も入手可能だ。月桂冠の「Zipang」というスパークリング清酒は女性向
　けに“重い”“酔っ払い”という日本酒のイメージの払拭に成功。そんな中、
　この市場で急成長しているのが、寿司にあわせて出す店も出ているという沖縄
　の泡盛だ。３年以上熟成させた古酒（クース）で１日の疲れを癒すのもなかな
　か渋い。会社帰りにコンビニで今宵のお供を探すのもいいかもしれない。


　３）『東へ西へ“流行”移動』
　今までも多かったことだが東で生まれて西に進出するもの（またはその逆）が
　最近特に増えてきた。まず西から満を持しての東京進出は吉本。これまでも東
　京での活躍はあったが、５月に新宿駅南口ビル７階にオープンした「ルミネ
　the よしもと」は吉本笑いの真骨頂。テレビでしか見れないタレントのライブ
　や毎日上演の新喜劇、更に大阪限定吉本グッズも買えるとあって、新たな新宿
　の顔に。ファッション業界では『クレイサス』。元々東京ブラウスの神戸店の
　独自ブランドで、名古屋の三越などで販売していたものが「神戸系」ファッショ
　ンとしてブレイク。東京でも人気を博し、東名阪完全制覇。逆に東京発モノも
　大阪に登場。今月、大阪難波に「ビッグカメラ」がオープン。安さと品揃えの
　豊富さで関西の同業他社は苦戦気味とか。新天地で新たなトレンドを生み出す
　現象は今後も続く？