１）『新旧ともに動物キャラが一人勝ち？』
　キャラクター業界にすご〜くカワイイ風雲児が登場した。つぶらな瞳と愛らし
　いしぐさの「とっとこハム太郎」。97年にハムスターマンガの主人公として誕
　生したこのキャラクターグッズが、食品、文具、雑貨などで軒並み売上トップ
　を記録。これにビデオ・CD・ゲームなどの関連グッズを合わせると、億単位の
　経済効果とか。ハム旋風に注目する各種メーカーは、消費低迷の突破口として
　積極的にキャラを活用。他の起用キャラの中で目を引くのが“サル”。ペプシ
　コーラのCMにチンパンジー、アサヒビールのチューハイ「ゴリッチュ」のゴリ
　ラ、フレンテのミントタブレット「ピンキー」などサルだらけ。懐かしいとこ
　ろで、ご当地の衣装を着たモンチッチは売り切れ続出。7/28には『PLANET OF
　THE APES／猿の惑星』も公開予定。いよいよサルブーム到来か？また従来のキャ
　ラも健闘。TOKYOBAYららぽーとにはキティのたこ焼きや大判焼きなど縁日の屋
　台を思わせる「はろうきてぃの仲見世」ショップも開店し雑貨などの限定品に
　話題集中。動物キャラを見て消費者は和み、売上げを見てメーカーは癒される？


　３）『至れり尽せり、女性専科サービス』
　女性の社会進出が進んではいるが男性中心のシステムが残っているのが今。そ
　の閉息感からか女の園的なサービスが人気だ。女性向けコンビニ「SCOCO（エス
　ココ）」（名古屋市）は低カロリーのお弁当、充実した取り揃えの化粧品、ア
　ダルト雑誌を置かない、トイレにパウダールーム…という店内設計。店長や店
　員も女性スタッフのみ。また、池袋メトロポリタンの駐車場には、幅が60cm広
　い女性専用駐車場、埼玉県富士見市には女性専用の居酒屋「マドンナ」、他
　にもアート引越センターの「レディースパック」、京王線の「女性専用車両」、
　映画館のレディースデイも同種サービス。これまで女性とはあまり縁のなかっ
　た理髪店もここ１、２年「レディースシェービング」で客層を広げている。産
　毛を剃ることで古い角質が落ちて皮膚がツルツルになると大評判、美白効果も
　あるという。あらゆるところで女性の利用しやすさを考えたマーケティングが
　着々と増えている。男性同様に頑張る女性へのご褒美といえるのかもしれない。


　４）『食品市場アイディア合戦！勝者は…？』
　さながら戦国合戦のような食品・飲料メーカーによるシェア争い夏の陣。筆頭
　はインスタントカップ麺市場だ。ラーメン好きには憧れの「ぜんや」「味よし」
　など行列のできる有名店の味を忠実に再現した“ご当人カップ麺”が話題の的。
　各メーカーとも開発を繰り返し、監修した店主ご当人も太鼓判を押すウマさ。
　やきそばもソース味をアレンジした新商品が。サルサソース風味「マルちゃん
　カリブの熱いやきそば」を始め、ペペロンチーノ風味（サッポロ一番）、南イ
　ンドカレー風味（日清やきそば）、和風しょうゆ風味（エースコック）などユ
　ニークな発想が光る。飲料では、かつての人気商品の復刻版（三ツ矢サイダー
　「クラシックテイスト」など）が、そのアナログ感で若い世代に好評だ。一方、
　人気のデパ地下ではお菓子のようなかわいいラッピングの「キャンディーおに
　ぎり」（高島屋新宿店地下１階“y.n.kitchen”12個入り480円）が善戦、一口
　サイズが女性にウケている。また10月には玩具大手のタカラから、珍缶詰「ゴ
　ジラの肉」（コンビーフ）、「モスラの卵」（うずらの卵）など５種類各580円
　も参戦予定。キャライメージによってグッと豪快な味わいが楽しめそうだ。