１）『やったもん勝ち！生き残りかける新サービス』
　日々生まれつつある新サービス。コンビニ業界では、健康志向からローソンが
　自由が丘に減農薬食品や添加物の少ない化粧品を扱う新型店舗「ナチュラルロ
　ーソン」をオープン。セブンイレブンは高速バス・チケットの販売を開始。サ
　ンクスは切り花の販売に乗り出した（花束６種類が約500円）。中でもサンクス
　港一の橋店は地下にヘアカット、クリーニング店、マッサージ店を併設し、ま
　さにコンビニエンス。一方、スーパーや百貨店は仕事帰りの人に目を向け、時
　間延長マーケティングを始めた。サミットでは深夜にも出来たての惣菜を提供
　し、池袋西武では６時からスーツの無料アイロンがけ、金曜７時からはフット
　ケアサービスを実施。ユニークなところでは、コキュの藤井大丸店（京都）で
　商品の靴が回転寿司さながら店内をクルクル回転中。自分で商品を捜し歩かず
　に済むのでラクちんと人気。他業界の注目サービスとしては、メニコンの「メ
　ルスプラン」（国内初の会員制度）。入会費＋月会費制で何度でも最適なレン
　ズを提供＆トラブルサポートも。消費者にとっては真新しさもまた魅力。


　３）『新ターゲットは男性！？』
　流行など市場の動向を左右するのは女性、特に女子高生と言われている。この
　動きに変化はないが、最近各方面で男性をターゲットに絞った商品が続々登場。
　コンビニでは、すでにコンビニにしかない女性向けコスメは数多くある。そこ
　でセブンイレブンでは、新たに男性に的をしぼった商品を発売。男性の大きな
　関心事の一つ、育毛問題に対処したアデランスのヘアケア製品だ。専門家に相
　談するほどではないが、ちょっと気になるな、という男性には嬉しいアイテム。
　シャンプーが1500円と値段も手頃。また、出版物でも大人の男性向けの雑誌
　『BRIO』『マンスリーM』などに加え、『MILES』や『LEON』が創刊される。フ
　ァッション誌とは異なり、大人の男のオフタイム誌として遊びや趣味の面でス
　マートなライフスタイルの情報が満載。ほかに、ロマンス翻訳小説のハーレク
　インから、男性向けにサスペンス等の新シリーズ「MIRA 　BOOKS」が発売され
　る。創刊は米の人気作家、エリカ・スピンドラーの『妄執』（1800円）だ。
　数々の男性ターゲット商品の中で、一番のヒット作は何か、行方が楽しみ。


　５）『アナログカードの逆襲』
　eメールがコミュニケーションツールの主流になりつつある今、密かに人気を
　集めているのが、郵便を使ったアナログなカードだ。例えば、駅やカフェなど
　に置かれている無料カード。実はこれ、企業の広告が入った広告カードなのだ
　が、図柄がおしゃれで友人に送っても恥ずかしくなく、インテリアとしても飾
　れること等からコレクターもいるほどの人気。また横浜や青山のフリーマーケッ
　トで鈴木うにこーるさんが始めた未来の郵便配達屋も注目。これは３年以内の
　指定期日に希望した相手に葉書を郵送してくれるもので仲間内で書き合って同
　窓会の案内に利用する人も。１通400円。またネットから絵葉書を郵送できるの
　が「エキサイトポストカード」。好みの広告入り絵葉書をメッセージと共に相
　手に無料で届けるサービスで広告によっては葉書にお得なクーポンがつくこと
　も。誕生日にきちんと届くeカードより、郵便で届くバースデーカードの方が実
　は嬉しい人は多いはず。そんなニーズがある限り、アナログカードは不滅デス！