１）『変容する自動販売機！』
　飲料メーカーの自販機で栄養ドリンク剤を販売する製薬会社が増えている。大
　正製薬「リポビタンＤ」はアサヒ飲料、武田薬品工業「アリナミン７」、田辺
　製薬「アスパラドリンクＸ」はダイドードリンコの自販機で購入可能。手軽に
　買いやすい点が若い世代や女性に人気だ。手軽さといえば、すっかり現代人の
　必需品となった携帯電話。この携帯電話を使った新たなサービス「Cmode」が登
　場、NTTドコモ、日本コカ・コーラ、伊藤忠商事が９月から３ヶ月間、東京都渋
　谷地区で実験を行う。これは、「シーモ」（小型ディスプレーやプリンターなど
　が付いた多機能型の清涼飲料自動販売機）で飲料はもちろん、娯楽施設の入場券
　や飲食店のクーポン券を購入できるサービス。利用者は自販機であらかじめ現金
　を入金、iモードを通じて発行されるバーコードを携帯電話にダウンロードし、
　それを自販機のバーコード読み取り機にかざして商品を購入する。外出の際に、
　携帯電話のみ持ってでればＯＫの日は近いかもしれない。


　２）『少子化時代の教育産業』
　良くも悪くも話題のつきない教育界。古きよき…では今の時代に対応できない
　とばかりに、教育産業にも新情報続出。派遣会社エルパはベビーシッターをす
　る音楽家500人と契約。子どもの面倒や家事の他に音楽教育できるのがウリ。
　少子化だからこそ、教育にかけるお金も熱意も倍増する？！少子化となれば同
　じ悩みを抱える親も当然減少。相談相手が見つからないという状況に対応して
　か「子育てアドバイザー」なる新職種が11月誕生。少年犯罪や幼児虐待等の相
　談やアドバイスもできる人材の誕生は期待大。また、携帯電話を授業に取り入
　れる大学も。慶応では授業中、理解度等のアンケートを携帯メールで実施、学
　生の回答結果を随時スクリーン表示し、授業内容に反映している。さらに脱定
　番に拍車をかけるランドセルの多色化。ジャスコブランドは24色。そのうちク
　ラス全員違う色もあり得るか？！でも昔ながらがすべて淘汰されるわけじゃな
　い。廃校となった校舎を趣きそのまま宿泊施設にする企画もある。築50年の木
　造校舎で田舎気分をたっぷり満喫。これも少子化ならではの味わい。　　　　　　　


　４）『延長・併設。プラスワンビジネス』
　コンビニは24時間営業で人気を博し、シャーボはシャーペンとボールペンがく
　っついて便利になった。何でも便利になれば良いものだ。そんな「プラスワン
　ビジネス」を紹介。池袋のサンシャイン水族館や夢の島熱帯植物園では開館時
　間を延長。普段は見られない夜の生き物の生態の観察もでき会社帰りにも楽し
　めて人気。異業種が合体して人気を博した「併設もの」では健康施設つき喫茶
　店が登場。大阪・天満橋の「満足茶館」ではユニークな薬膳茶メニューが充実
　し、かつマッサージも受けられる。湘南のカフェ「カフェボンド」ではお茶も
　飲めるほかボートに乗ったりイルカウオッチングもできる。富士急ハイランド
　の新レストランには6.1メートル四方のリングを併設し早食い競争などのイベ
　ントもできるとか。ここまできたら一体どっちが本命なんだか…。


　６）『クチコミからブームは生まれる？』
　人の話というのは気になるもの。でもこれがブームになるというのが今回のお
　話。３年前に発売されたもののヒットしなかった文庫本『白い犬とワルツを』
　(新潮社)を、実際に読んで感動したという津田沼の「BOOKS昭和堂」の副店長
　が自筆推薦文を添えた手書きPOPを作った途端、自店でヒット。それが全国的
　に話題を呼び20万部を越えるベストセラーに。人から人へ話が伝わる、まさに
　クチコミの威力。その威力をゲームにしたのが「プレゼントメッセンジャー」
　（オン・ザ・エッジ＆スターツ）。知人にプレゼントやイベント情報を伝える
　グリーティングカードを送り、それが７人に届いた時点の順位でプレゼントを
　もらえるというシステム。専用のメールサーバーを使いメールを無限に送るよ
　うなこともなく、誰がどのように送ったなどをリアルタイムで閲覧でき、企業
　販促ツールとしての利用価値も大かも。設定費用は30万円から。クチコミなら
　自分が言い出しっぺになって、自分でブームが作れるかも？