◇ 『シネマ番付---'02下半期ワースト---』
ゴ：先日劇場に『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を見に行ったら、終
演直後に、彼女連れの若い男性が、後の席に座っていた高校生風の男子グ
ループにいきなり殴りかかったわけ。「作品を冒涜するんじゃね〜っ！」
と叫びながら、殴る、蹴る。彼女も止めようとはしているのだけど、興奮
状態で手がつけられない。いきなり殴られた方もわけがわからず身を守る
ので精一杯。高校生たちの鑑賞マナーがあまりに悪くて周囲の観客に迷惑
をかけていたというならともかく(それでもいきなり暴力じゃ話にならん)、
作品をどう感じ、どう受け止めるかは本人の自由。その感性は誰かに力で
強要されるようなものじゃないはず。ウチらもこうしてシネマやドラマの
番付してるけど、人それぞれの感想や見方があるからおもしろいんであっ
て、それに「正解」とか「間違い」なんてないわけですよ。自分のお気に
入りの作品を誰かにけなされたからって、自分の人格まで否定されてるわ
けじゃないんだから、自分と違う意見も楽しむ心の余裕を持たなくちゃ。
-------------------＜運命のボーダーライン！？＞-----------------------
↓ＯＵＴ！
■『上半期番付！』■
（18点満点）
１位『サイン』(ブエナビスタ)………………………▼▼▼▼▼▼▼☆：-6
２位『Dolls』(松竹) …………………………………▼▼▼▼：-4
３位『トータル・フィアーズ』(東宝東和)…………▼▼▼▼☆：-3
３位『ウィンド・トーカーズ』(フォックス)………▼▼▼：-3
３位『完全犯罪クラブ』(ワーナー)…………………▼▼▼：-3
３位『命』(東映)………………………………………▼▼▼：-3
４位『猫の恩返し』(東宝)……………………………▼▼：-2
５位『アバウト・ア・ボーイ』(UIP) ………………▼▼▼☆☆：-1
５位『マジェスティック』(ワーナー)………………▼▼☆：-1
６位『タイムマシン』(ワーナー)……………………▼▼▼▼☆☆☆☆：±０
６位『ギャングオブニューヨーク』(松竹)…………▼▼▼☆☆☆：±０
６位『STAR WARS エピソード２』(フォックス)……▼☆：±０
６位『オースティンパワーズ ＧＭ』(ギャガ)……▼☆：±０
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Ｌｅｔ’ｓ ｔａｌｋ！ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゴ＝Gochy！ Ａ＝ABBY よ＝よっしー Ｈ＝Happa み＝みりん
雲＝読者ゲスト「雲谷斎」さん
※コメントは☆をつけた者が全員しているわけではありません。
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●１位『サイン』(ブエナビスタ)………………………▼▼▼▼▼▼▼☆：-6
雲：▼▼▼／ミステリーサークル出現後、畑や家のまわりでコソコソと誰かが動き
回る気配がするんや。わし、大阪ガスの検針のオッサンやろと思たけど、ちゃ
うんや。しかしキミ、あれだけ謎で引っ張っといて、こんなＵＦＯ出ましたぁ
・・はないやろ。これ宗教映画とちゃいまんのん？キリシタンの踏み絵を踏ん
でしもたわしでも分かるぐらいの宗教臭さや。「聖水」が世界を救う。金魚を
すくう。
Ａ：▼▼／“Ｎ・シャマラン監督か〜、もしかしてオイオイってことも？”なんて
思いつつ観に行ったら、案の定、超つまらなかった本作。よりによって家族全
員で観に行ってしまったのよ、損した！ミステリー・サークルをお題に持って
きたのは◎だと思うけど、タイトルになってるサイン（兆候）てのが、あまり
に苦しいコジツケの連発で、もうイヤになっちゃった。最後にちょっくらお目
見えしたエイリアンにも大苦笑。ちゃち過ぎる（笑）。トイレをガマンしてい
たかのようだったメル・ギブソンなんかより、娘のボーに扮したアビゲイル・
ブレスリンちゃんの方が全然よかったぞ。
み：☆／みんながこの映画に腹を立てる気持ちはよくわかるの。でも角度を変えれ
ばものすごく面白い映画ですよ、これは。まず、「ナイト・シャマランともあ
ろう監督が、まさかみんなが予想している通りに展開する映画を撮るはずがな
い！」、この期待は見事に裏切られた！裏の裏よね。次に、そんな「まさか」
な中で恐怖に恐れおののく様を見事に演じ切ったホアキン・フェニックス！そ
して「まさか」こんなにも模範的な！というべきデザインのエイリアン！ああ、
語ることが尽きない映画じゃありませんか！
ゴ：▼▼／確かに「シャマランと思うからいけない」は一理あるのだが、シャマラ
ンだからってことで、この作品には史上最高額の“８桁ドル”の脚本＋監督料
が支払われているんだよ(さらにメルの出演料は2500万ドルとか)。ハリウッド
「史上最高のムダ使い」。コレって結構、許せなくない？(笑)。すべりまくっ
たクライマックスの30分間(「バットをふって」のオチがアレかよ！金かえせ〜)、
でもあの30分が『トワイライト・ゾーン』の１編として作られたものだったら
凄い傑作だったかも(爆)。それってラストまでの伏線の巧みさが命のシャマラ
ンの作品にしたら、致命的な「着地コケ」ってことなんだけど…。
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●２位『Dolls』(松竹) …………………………………▼▼▼▼：-4
Ａ：▼／劇場で見た初めての北野映画がコレ。たけしの作品って、どこか暴力的で
正視に堪えないとこあるから、いくら話題になっても通して観たもの１本もな
かったの。恋愛をテーマにした『Dolls』ならイケルかもと行ったんだけど、
感想はビミョー。あの映像の色彩感覚には目を見張ったが、登場人物がみんな
人形にしか見えなくて、全てが味気なかったんだなあ。文楽を題材にしてるか
ら、それが狙いなのかもだけど、たけし監督はちと海外のオーディエンスや賞
レースを意識し過ぎたんじゃないの？
Ｈ：▼▼／確かに「つながり乞食」と「マメミムメモの深キョン」、「老いたヤク
ザ」の３つの愛のストーリーが盛り込まれているんだけど、交錯してるようで、
してなくて、別に一つの話でいいんじゃ？って感じ。それにどの話も静かでい
て残酷。お？クロサワか？と思わせるヴィジュアルもあったりしたけど、う〜
ん、世界のキタノさん、何をどうしたい？って聞きたくなるような不思議な、
不思議な作品。強烈に印象には残るけど・・・。
よ：▼／印象に残ったのは、画面がすごく綺麗で、山本寛斎の衣装も豪華で素敵だっ
たってこと。しかしあの2人はホームレスのはずなのに何故あんな衣装をもって
るんでしょ？なんでだろ〜なんでだろ〜♪BYテツandトモ
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●３位『トータル・フィアーズ』(東宝東和)…………▼▼▼▼☆：-3
み：▼／ベン・アフレック嫌い。全然頭良さそうに見えないし、ましてやハリソン・
フォードが演じてきたジャック・ライアン役というのは、こっちからすると違和
感がありまくり（原作者のイメージにはベンの方が近いらしいが）。それに戦争
が目前というこの時期にはとても見たくない映画でもある。意図はわかるが危機
感煽りまくりだよ。
雲：▼▼／主役のベン・アフレックは相変わらずインチキ臭いヤツやなぁ。わしもど
うもこいつが好きになれんのや。こんなドキドキせんサスペンス映画は珍しいで。
米ロ入り乱れておたおたする政府の混乱と、インチキ臭い役者の必死のパッチの
活躍やけど、長官役のＭ・フリーマンが死んでからパッチのゴムが切れたみたい
に、ピリッとせんようになったわい。
ゴ：▼／ハリソン・フォード、アレック・ボールドウィン、そしてベン・アフレック。
世代別に３人の俳優がジャック・ライアンを演じ分けているのだが、いくら経験
が人を変えるとはいえ“ありえない”同一人物じゃないだろうか。それに、素朴
な疑問なんですが、本作で、若きジャック・ライアンは、あんな目にあっていな
がら少しも被爆とかしてないんですか？ハリソン・フォードの年になっても、元
気ハツラツに働いているもんな〜。謎…。
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●３位『ウィンド・トーカーズ』(フォックス)………▼▼▼：-3
雲：▼▼／監督はゼンジー北京みたいに、いつもハトを飛ばせて喜んでるジョン・
ウーや。顔が日本人に似てるはずや言うて、ナバホ族に日本兵のコスプレする
っちゅうのはあんた、そら無理やろぅ。「ホッリョ、ダァー！」（捕虜）と妙
な発音で連発しやがって、おるかい、そんな日本兵。ニコラス・ケイジの演技
に助けられたけど、キワモノ戦争映画に転げ落ちる崖っぷちやったんとちゃう
か。
ゴ：±０／２人のナバホ族役がとってもよかっただけに、ほんとにあの「ホッリョ、
ダァー！」はあんまりです。それに、私が好きなクリチャン・スレーターに、
なぜもっと見せ場を作らない！？笛吹いてただけであっけなく…じゃあんまり。
お約束のハトも飛ばなけりゃ、２丁拳銃空中連射スローモーションもないし…
(って当たり前か)。
み：▼／これはまったく『プライベート・ライアン』の焼き直しー、みたいなー。
ニックは大好きなんだけどー、あんま面白くないねー。『バンド・オブ・ブラ
ザース』で戦争物には相当辟易してんのよねー。やっぱ日本人としては『パー
ル・ハーバー』みたいな太平洋戦線をテーマにした映画はヘビーよねー。
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●３位『完全犯罪クラブ』(ワーナー)…………………▼▼▼：-3
雲：▼▼▼／じゃかまっしゃーい！アホかっちゅうんじゃ。くそ生意気な高校生の
ガキがふたり出てきやがって、完全犯罪気取りで通り魔殺人しといて「さぁ、
ボクたちは何もしてないじゃん」とぬかす映画や。こやつらに天罰が下るんや
けど、警察の取調室でカツ丼も出さんと尋問するシーンも、ひとっつも迫力な
し。こんなもん、不完全犯罪クラブっちゅう題がふさわしい駄作じゃい。
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●３位『命』(東映)………………………………………▼▼▼：-3
Ｈ：▼▼／なんだ、なんだ、なんだ。豊川悦司が減量して挑む渾身の作品っていう
から、ハンカチ10枚くらい持って泣きまくろうと期待したのに。拍子抜け。テー
マは身近な所にあるのに、それに共感できなかったのが原因かな。映像からは
「ここでは、こう思いなさい」って押し売られてる感じもあったのが不快だっ
たし。しかもプレス用の資料の方が泣けたっ。そりゃないよ〜。
よ：▼／見に行った人が泣いたというのを聞いていたので、期待していったんだけ
ど全然泣けなかった。トヨエツの激ヤセぶりや、黒のブリーフ姿にはビックリ
したけど（笑）何故泣けなかったのか考えてみると、たぶん現在の彼の子供を
産むけど、産んだ後は元彼に戻るっていう考え方が私には理解できなかったか
らかな。作家、柳美里の「ほら、私すごくつらい思いをしたの」的なナルシス
トぶりを見させられてる気分になった感じがしたな。
Ａ：±０／ワタシは泣いたんだな（笑）。トヨエツが抗がん剤の副作用で頭髪まば
らなってるシーンとか、ところどころグッときたんだけど、柳美里作品が嫌い
なの。だから☆はつけられん。
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●４位『猫の恩返し』(東宝)……………………………▼▼：-2
よ：▼▼／まず主人公の女の子があまり魅力的じゃなかったので、イマイチ感情移
入できず。それほど現実世界に不満があるようには見えないのに、猫の国に行っ
てしまって、猫になってしまう理由が今ひとつ理解不能。その辺をもう少し深く
描いてほしかった。なのでずいぶん自分勝手な女の子だなーという印象しか残
らず。やはり宮崎監督じゃないとダメなのでしょうか？
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●５位『アバウト・ア・ボーイ』(UIP) ………………▼▼▼☆☆：-1
雲：▼▼▼／なにが男版のブリジット・ジョーンズの日記じゃ。百年早いっちゅう
ねん。ストーリー、演出ともダルぅて眠気を誘うだけや。泳ぎたいのに延々と
遠浅が続くデレデレ海水浴場みたいなもんや。クラゲもヤドカリもおらんわい。
こんな空気の抜けた自転車のタイヤみたいな映画、どっかの空地に幕張って、
カタカタ映写機で、のら犬やコオロギを相手に映したったらええんじゃ。
ゴ：☆／“ルックスは抜群だが中身の薄いカラッポ頭のダメ男”をやらせたら天下
一品！あまりにヒュー・グラントがはまり役だったんで、私は結構楽しみまし
たよ。また、安易に子供の母とくっつくんじゃなくて、それぞれ別のパートナ
ーを予感させるラストもなんか爽やかで(笑)。でも、あの手のカラッポ頭とか
浮気男の類は一種の持病だからすぐには治らない、というのが私の持論なので、
あの主人公はきっと今後も似た失敗を複数繰り返すであろうとふんでいます(笑)。
Ａ：☆／そのどうしようもないダメ男っぷりに、昔からずっと惹かれているワタシ。
今回は子ども相手に父性を垣間見せてもらいましたが、やはり女にだらしない
ヒューが一番。今後も女で失敗する作品期待してます。
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●５位『マジェスティック』(ワーナー)………………▼▼☆：-1
み：☆／色々な映画の寄せ集めと言われているが、単純に感動できたので☆一つ献
上。ジム・キャリーを見ているとどうしてもギャグを期待してしまうのは、き
っと万人共通だろう。お父さんは出てきた瞬間に「あ、この人死んじゃうんだ
ろうな」と予感できちゃうけど、味があってこれまたよかった。
ゴ：▼／う〜ん、なんつ〜か優等生的すぎて、私にはちょっと退屈でしたね。ただ
状況に戸惑う主人公の微妙な表情を、0.1秒単位で繊細に演じ分けようとして
いたジムの努力は認めます。でも、時々お馴染みの「アイ〜ン顔」がまざって
しまって、思わずツッコミ入れたくなりました（笑）。
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●６位『タイムマシン』(ワーナー)……………………▼▼▼▼☆☆☆☆：±０
み：☆／ガイ・ピアースってこんな顔だったっけ？なんか入れ歯でも入れてるみた
い。未来といっても『マイノリティ・リポート』みたいに半端な未来じゃない。
スケールは壮大だ。ただ、どっちが先かは知らないが、未来が『猿の惑星』み
たいで、その猿に当るのが『LOTR』のオークたちみたい、ってのがどうも陳腐
だ。てことは、この映画も寄せ集め系かい？
よ：▼／そうそう、この映画のガイ・ピアースってすごい猿顔だったよね。まさか
その後の猿と釣り合いをとるため？！
Ａ：☆／前半には目を見張ったが、びっくりするくらいタイムトリップした後半は
興醒め。ほんとにあの地底人には失笑したね。でも総じて面白かったかと。劇
場で一緒に鑑賞した息子のお気に入りで、DVD買おうかと思ってるくらい。
ゴ：▼▼▼／ガイ・ピアース、いい役者なんだから、作品、もっと選んでね〜(笑)。
いくらタイムマシンで時代を行き来するといっても、移動している本人は同じ
はず。でも最初と最後とでは、なんか別人28号。全編に漂う“ちぐはぐ”感。
ウェルズ監督が途中でギブアップして、残りの３週間は『ザ・メキシカン』の
ヴァービンスキー監督が撮ったそうだが、そういう現場の混乱ぶりが画面にも
出ちゃっていた気が…。っていうか、当番付で2001年度のワースト１が『ザ・
メキシカン』でしたから。その監督にピンチヒッターしてもらっても…(苦笑)。
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●６位『ギャング・オブ・ニューヨーク』(松竹)…………▼▼▼☆☆☆：±０
み：☆／☆はダニエル・デイルイスに！レオも大好きだけど、この映画じゃ完全食
われちゃってるもんね。大作の割に評価を抑えてしまうのは、物語の結末が余
りにも歯切れ悪いから。あと前評判で期待していたキャメロン・ディアスとの
ラブシーンにもがっかり。闘争もラブシーンもやるならとことんやってくれー！
って感じでしょうか。
ゴ：±０／そうそう、今回のアカデミー賞で主要10部門にノミネートだけはされて
いたけど、主演男優賞候補はレオ様じゃなくダニエルの方だったしね（笑）。
ちなみに最優秀主演男優は『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディで
した。ま、順当な結果でしょう。
Ｈ：▼／これはひとえに歴史に疎い自分が悪いのかも知れないけど、まぁ退屈。
時間は長いわ、抗争シーンは多いわ。制作費のかかった大作なのはわかるがあ
れだけ血の海を見せられたんじゃ、私、劇場出る頃には貧血状態だったわよ。
Ａ：▼／ラストには、ワタシも拍子抜け。長い時間鑑賞してきたシメがアレでは。
グッタリ疲れてしまったわ〜。
よ：▼／長い。とにかく上映時間がめちゃ長く感じられちゃった。復讐劇も恋愛も
ニューヨークの歴史もごちゃまぜになっていて、もうお腹いっぱいですって感
じ。最後の戦闘シーンもごちゃごちゃしていて、リアルっちゃリアルなんだけ
ど、美しくありまへん。イスに座ってるのが苦痛で苦痛で。早く終わってくれ
〜〜〜と心の中で叫んでいた私です。ところで、キャメロンとレオ様の噂はどー
なんでしょうね？そっちのが気になるっす。
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●６位『STAR WARS エピソード２』(フォックス)……▼☆：±０
Ａ：±０／マニアには垂涎の新作に、ワタシは退屈してしまいました。何故か昔か
らこのシリーズに胸がときめかないワタシはどこか変なのかなあ。でも唯一、
ヨーダが飛んだり跳ねたり、ライトセーバーを果敢に振り回した場面にはビッ
クリ！後は鑑賞中、目を開けて寝ていた感じで全体的に印象薄。そうそう場面
ごとにお色直しするアミダラの衣装にはあきれました（笑）。やりすぎっ。
み：▼／ある英字新聞の記者が「most passhionless love story」と表現していた
けれど、正に「全く情熱の感じられないラブ・ストーリー」である。とはいえ
ヨーダの剣さばきは特筆に価する！エピソード１のヘンテコなデザインから飛
躍的に改善して、しかも設定は現役バリバリ！ところで『LOTR』でサルマンを
演じるクリストファー・リーがここでも悪役を演じているのがとても紛らわし
い。次のハリー・ポッターにまで登場してきたらどうしよう。でも今度は新し
い校長役だったりして。
ゴ：±０／そのちっちゃいヨーダVS巨人リーの名勝負シーンを観て、２人ともじじ
いのはずなのに、凄い！凄すぎ！と感嘆するも、今回ヨーダはぜ〜んぶCGだし、
リーの方にしても、スタントマンに映像処理で自分の顔をくっつけただけだし、
なんか、つまらないよね〜、ここまでなんでもCGで処理できちゃうと。私、改
めて自分の肉体で勝負するジャッキー・チェンを尊敬！今に、映画界において
も、CG技術から生身の肉体に回帰する時代が絶対来ると思う。ちなみに今回ノ
ミネートされていたアカデミー賞視覚効果賞は『ロード・オブ・ザ・リング
二つの塔』にさらわれました。
雲：☆／エピソード２は石つぶてを浴びていて好評とは言えんようやけど、わしは
けっこう楽しめたんや。どんなCGで、ビックラこがせてくれるんやろ〜？と、
しって敵の罠に落ちてこましたった。問題は筋やな。アナキンちゅう若造にサ
カリがついてしもて、アミダラ姫をナンパしまくりよるんや。さすがのアミダ
ラ姫も、ミダラ姫になりよる。わしら、お前のサカリついた行動なんか見とぉ
もないんじゃドアホ！ そやからCG以外では見るべきものなし。
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●６位『オースティンパワーズ ゴールドメンバー』(ギャガ)……▼☆：±０
ゴ：☆／多くは語りません（バカだと思われるから・笑）。
冒頭10分間だけで☆献上です！（笑）
よ：▼／始まって10分のカメオ出演の豪華さはすっごい！が、しかーしそれだけな
のよ。肝心の内容は日本が誤解されてるところが多々あったり、お下品なギャ
グについていけなくなるところもシバシバ。やっぱり私にはアメリカン・ジョー
クは体質的に受けつけないのかも。
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｜ 上半期＆下半期通して、番付で▼を最もたくさん獲得した ｜
｜トレキャ的2002年度ザ・ワーストシネマ・オブ・ザ・イヤーはこれだ！｜
｜ ｜
｜ ●『模倣犯』（東宝）▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼：−13 ｜
｜ ｜
｜ （ちなみに2001年のワーストは『ザ・メキシカン』でした！） ｜
｜ ｜
｜ ↓2002上半期番付以前の結果はこちら↓ ｜
｜ http://homepage2.nifty.com/cinema/2002/no30-2.html ｜
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皆さんのシネマ評も掲示板で大募集！
今回のスタッフのコメントに対する賛同、異論、大歓迎です！
↓カキコミはこちらから！↓
http://hpmboard2.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=BZV01416
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