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海┃外┃発┃コ┃ラ┃ム┃ ◇『スラムドッグ$ミリオネア』
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TEXT by Reiko
<英国編>
http://slumdog.gyao.jp/
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編集長の特命により、今年、アカデミー賞8部門を受賞し、大ヒット中の英国
映画『スラムドッグ$ミリオネア』をお送りします。とはいえ、私自身も現在、
この映画の鑑賞を心待ちにしている状態ですので、今回はマレーシアの新聞に
掲載された関連ニュースを中心としたトリビア特集です。
その前に、まずは、主な登場人物とストーリーをご紹介しましょう。
主人公のジャマールは、ムンバイのスラムで育った孤児。同じような境遇の子
供達を搾取するギャング組織から逃れる際に離れ離れとなった幼馴染のラティ
カを探し続けます。やがて月日は流れ、青年となったジャマールはテレビの人
気番組「クイズ$ミリオネア」インド版に出場し、最高金額まで勝ち進みます。
この映画では、ジャマール、ラティカ、ジャマールの兄サリムの3人をそれぞ
れ子役2人と俳優1人(3×3=9人)で演じ分けています。うち、子役2人
は本物のスラム居住者。当初、ダニー・ボイル監督らは、主要な登場人物をイ
ンド出身のキャストで固める意向でした。ところが、何百人オーディションし
ても、ジャマール青年にふさわしい俳優が見つかりません。結局、英国のテレ
ビドラマ『Skins』を観ていた監督の娘さんが指差したのが、デヴ・パテル。
彼が主役に抜擢された理由は何でしょう?
トレキャ!ブログに、
・「スラム出身子役の生活環境は改善の方向とはいえ…」
・「映画出演で激変したある女性の人生」
・「タイトルを地で行く数奇な映画」
・「マドラスのモーツァルト」
・「クイズ番組司会者役の俳優裏話」
などのトリビアとともに掲載予定ですので、ぜひご覧ください。
└→ http://inandout.cocolog-nifty.com/trend/2009/03/post-69b6.html
この映画に関しては、インドの映画界や識者の意見に辛口のものが多い一方、
同国外での評価は概ね好意的という印象を持ちました。そんな中、「この映画
には、インドのスラムの日常が写実的に描かれていると絶賛する人が後を絶た
ないが、写実的な描写などというものは存在しない、スラムは一種の鳥かごだ。
恵まれた人と対面した時には自信を失わせる。スラムという安全地帯の外に一
歩足を踏み出す度に、誇りを奪い、大志をくじき、想像力に歯止めをかけ、心
理的に無能化させる…それがスラムだ。おとぎ話のような幸せや成功を掴むス
ラム出身者はほとんどいない」という趣旨の意見がありました。スラムの現実
については、確かに的を射た考察でしょう。でも、この映画が大ヒットした理
由も、実はこのコメントに隠されているのではないかと思います。
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●【当コーナーで掲載した過去のコラム】
・『第80回アカデミー賞授賞式鑑賞レポート』
・『SUMO-lah』<マレーシア編>
・『Dhoom2』<インド編>
・『風の前奏曲』<タイ編>
・『トム・ヤン・クン!』<タイ編>
・『ダンス系映画3作品』<欧米編>
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