連┃載┃コ┃ラ┃ム┃◇海外テレビ事情(18)『ドーハ・アジア大会』　＜亜編＞
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　TEXT by Reiko


　　　　　　　　　ドーハ・アジア大会、ミーハー観戦記

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　今回は、日本サッカーにとってやっぱり鬼門だったドーハでのアジア大会を総括
　します。
　まず、アジア民衆の交流とイスラム科学の歩みをテーマにしたオープニング・セ
　レモニー。演出も音楽も壮大でしたが、ちょっと冗長だったかな。襲いかけた眠
　気を一気に吹き飛ばしたのが、聖火の点火シーン。長さ80ｍ傾斜26度の階段を馬
　に乗った王子が駆け上がる、あれにはビックリしましたが、最後の方、馬はバテ
　バテだったし、騎手も颯爽と馬にまたがるというより、必死でしがみついてまし
　た。思えば、開会式からこれほど手に汗握った競技会は初めてかも(笑)。でも、
　あれを本物の王子にやらせたカタール王家、度胸ありますよね。成功したから良
　かったようなもの、もしダメだったら…なんて考えなかったんでしょうか？
　
　◇なんてったってアイドル
　古めかしい表現で恐縮ですが、これはもう「アイドル」としか呼びようのない選
　手をご紹介。まずは11歳の武術家ヴァッチェ・ニコゴッシアン君(レバノン)。
　息子２人を持つ私が「７歳？８歳？」と思ってしまったほど小柄ながら、才能の
　片鱗を堂々と披露。その姿は『ドラゴンボール』初期の悟空のような愛らしさで、
　今後がほんとに楽しみです。お次は、セパタクロー(足を使ったバレーボール)の
　強豪、タイ女子チームのスター、ケーオカムサイ・ニティナダ。彼女、聴覚障害
　者でチームメイトやコーチとは手話で意志の疎通を図るんですが、顔や仕草が素
　朴に可愛い反面、緩急自在に繰り出すサーブがあまりにも凄いんで「無言の暗殺
　者」なんて言われてます。我が日本からは、アイドル並みのルックスで金メダル
　もゲットしたご両人、空手「形」の諸岡奈央さんと「泳ぐ芸術品」こと、背泳ぎ
　200ｍの入江陵介君を強力に推薦（こちらのライター追記もご覧くださいね）。

　
　◇女王ここにあり
　周囲を圧倒する技、美、パワーで「女王」のオーラをまとう競技者がいます。技
　と言えば、新体操のアリヤ・ユスポワ(カザフスタン)。頬骨の張った顔で愛嬌は
　皆無に等しいながら、長身＋長い手脚＋ギスギスしていない均整の取れた身体を
　優雅に駆使して見せる技にはうっとり…。数多の女優の中でも素顔がこれだけ整っ
　た美人はそうはいないだろうと思うのが高板飛び込みの郭晶晶(中国)。お国では
　やはり「跳水皇后」って呼ばれているようです。そして日本では無名に近いでしょ
　うけど、マレーシアが誇るスカッシュの世界ランク第１位、ニコール・デイビッ
　ド。アジア大会初優勝が16歳の時で、前回の釜山大会では大きな期待を背負いき
　れず王座を明け渡すはめに…。それが今回は見事リベンジに成功、決勝も含め全
　てストレート勝ちでした。優勝後も即、本拠地であるアムステルダムに戻りトレー
　ニングを続けている努力の女王です。

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