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１）『複合商業施設に見る「オトナ回帰」』 4/7「渋谷マークシティ」、4/21「メディアージュ（お台場）」、4/21「グラン ベリーモール（南町田）」。４月は都内の複合商業施設のオープンラッシュだ った。ここで注目したいのは「オトナ回帰」ともいえる傾向。若者の好みばか り意識した施設があまりに増えすぎた反動とも。若者の溜まり場を敬遠してい たオトナ達、果たしてしっかり寄り付いてくれるだろうか？ ○【渋谷マークシティ】は、ズバリ「オトナ発信地」という看板を掲げる。駅 直結の立地に、オフィスとホテルを融合、セフォラなどハイターゲット店を 中心に55店舗を擁するショッピングモールだ。低年齢化が進む渋谷にオトナ の流れを取り戻せるか注目される中、早くも変化が。隣駅の神泉方向に大人 たちが流れているという。インターネットカフェやアンティーク家具ショッ プ、昼はカフェ夜はバーになる大人の憩いの場など、お洒落なお店もたくさ ん出現し、新たな大人のスポットとして注目を浴びている。 ○【メディアージュ】は、20〜30代の大人の女性のための「ヴィーナスフォー ト」が昨年オープンしたお台場に新顔として登場した複合娯楽施設。シネコ ンや各種アトラクションが並ぶ中、特に注目なのが多種多様な音楽を提供す る、大人のためのライブハウスＴＬＧ。飲食を楽しみながら世界各国から招 いたミュージシャンによるワールド・ミュージックを堪能できる。若者向け のロックやポップスのライブは多いが、サルサなど大人も楽しめるライブハ ウスは貴重な存在。ワールド・ミュージックの新たな起爆剤にもなりうるか？ ○【グランベリーモール】は、渋谷から40分ほどの南町田にオープンした大型 アウトレット・ショッピングモール。アウトレットとは言え、老舗の一流ブ ランドを中心に47店が豊富な品揃えを誇る。ホームライフガーデンでは、ア ウトドア、インテリア、ガーデニングと、オトナのプライベートライフを充 実させるアイテムが満載。新たなオトナたちのお買い物スポットとして、人 気を呼びそう。 ２）『今世紀最大のパラパラ・ブーム！？』 去年９月号の『トレキャＤＸ』で「この夏大流行」とご紹介したパラパラ。下 火になるどころか、半年以上たった今、さらにその人気はヒートアップ！つい にテーマパークにまで波及した。ディズニーランドではミッキーと観客が一体 になってパラパラを踊る「スーパーダンシングマニア」が大人気、サンリオピ ューロランドでも土日祝日の夜に客と一緒にパラパラで盛り上がる「クラブ・ ダニエル」（ダニエルってキティのＢＦね）をオープン。共に一度振り付けを 覚えるとまた来たくなるためリピーターも多いとか。一方、日本全国のクラブ イベントで１ヶ月1500人以上の集客を誇るのがパラパラアイドル。見事な『パ ラワザ』を見せたパラパラオールスターズのダンスビデオは２月発売以来２ヶ 月で５万本のヒット。さらに、音楽に合わせて画面の指示通りにセンサーに手 をかざして踊る最新ダンスゲーム『Dance ManiaX』は、まさにパラパラのゲー ム版。パラパラ教、日本全国で増殖中！ ３）『ホラーは体感する時代』 映画「リング」やゲーム「バイオハザード」の大ブレイクにより、TV、映画、 ゲーム業界はホラー作品が花盛り。アミューズメントテーマパークにも「リン グ」や「バイオハザード」のアトラクションがすでに登場したが、さらに新ア トラクションがお目見えした。ひとつめはビデオもヒット中の映画「ブレア・ ウィッチ・プロジェクト」をモチーフにしたウォークスルータイプのホラーア トラクションがお台場の東京ジョイポリスに登場。カフェではブレアにちなん だメニューも楽しめるというから一挙両得。また、同じくお台場のネオジオワ ールドでは、今話題の「アナザーヘヴン」のアトラクションが登場。映画、ド ラマ、さらにアトラクションが連動する。今やホラーは見るだけじゃなく、体 感する時代へと突入したが、あくまでもバーチャルの世界の出来事であること 忘れないようにね。 ４）『新メディア・バトル！「放送」VS「通信」』 「放送」と「通信」の区別がどんどんややこしくなっている。年末にBSデジタ ルのデータ放送が始まると、インターネットと同じような感覚で情報データを 手に入れられるようになるわけだし、一方のインターネットでは、既に映画の 無料試写（５月劇場公開に先駆け『イグジステンズ』（１時間半）を６章に分 けて配信。即日定員オーバーの大反響）や、ドラマの有料再放送（『アナザヘ ブン〜eclipse』の最新話300円、過去放送分１話100円）などが行われ、TV局と 同様の映像をネット上で流し始めた。通信で放送技をやって放送で通信技をや ってって感じだけど、実際は「放送」と「通信」では土俵が違う。だから法律 も違っていろんな縛りがあるはずだけど、相互参入の可能性がもっと広がり、 本当の意味で「新しいこと」が実現されることを期待する。そういえば、WOWOW のデジタル視聴料は2300円に決定した。現行のアナログ放送より300円UPした分、 番組ソフトはしっかり強化してもらわなきゃね。 ５）『世界と遊ぼう、ネットワークゲーム！』 カプコンは年内に、インターネットを使った多人数参加型ＲＰＧを発売する。 （WIN95/98/2000対応）5000人まで同時に遊べ、言語も５ヶ国語に対応してい る。一方、北米のセガではインターネットを通じたゲーム事業を５月から開始 することを発表。２年分の接続契約をすると、ドリームキャスト分のお金が払 い戻されるというユニークなサービスが話題に。今秋に投入されるＰＳ２に対 し、ネットゲームで先行逃げ切りをしたい考えだ。さて、ネットゲームをする にあたり、必要なのがチャット等のコミュニケーションだが、まだ言葉の壁が 大きい。そんな人に朗報が。DDIと日韓のベンチャー企業が始めた「KJライン・ ドット・コム」では自動翻訳システムを使い日・韓でチャットが可能になる。 いよいよドラえもんのひみつ道具「翻訳コンニャク」も現実化してきてマス。 ５）『今、ブームは「地方」から生まれる！』 音楽・マンガ・タレントなど、様々なトレンドの震源地が地方に移りつつある。 札幌のFMノースウェーブから浸透していった宇多田ヒカル、福岡のCROSS FMで ブレイク直前に番組を持っていた椎名林檎など、今やヒット音楽の発信地は地 方FM局。大量露出攻撃よりもカリスマを感じる人からのリコメンド（推薦）に 共感するのが最近の若者だ。マンガ界では地方性を意識して編集した関西限定 「ヤングマガジンKANSAI」が３月21日発売され、出版界におけるご当地ブーム の可能性を模索。福岡県では、松田聖子の出身地でもお馴染みの久留米を中心 にしたタウン誌『月刊くるめ』がホット。編集部で地元女子高生ナンバーワン を決める「いちご姫コンテスト」を実施しているのだが、コレが芸プロ各社も 大注目の、知る人ぞ知る芸能界への登竜門。なぜって松雪泰子、田中麗奈、後 藤理沙、み〜んな「いちご姫」の候補だったのだ。アイドル志望者は、いっそ 久留米へ引っ越すのが早道かもね（笑）。 ６）『スターウォーズvsファイナル・ファンタジー！？』 昨年から続いているペプシのスターウォーズキャンペーンが好調だが、それに 対抗すべくコカコーラが新テレビＣＭを打ち出した。今回のＣＭはスクウェア が制作したゲーム「ファイナルファンタジーIX」（ＦＦ９）の世界。ゲームの ＦＦ９は７月19日にプレステで発売予定で、またもや大ヒットが予想される。 今回のＣＭはゲームの世界観を全編オリジナル・フルＣＧで作ったもので、プ レステ２やX-BOXでも表現できないほどのクオリティだ。特にラストで300人以 上のキャラクターが集い、踊るカーニバルシーンは圧巻。キャンペーンでは、 ＦＦ９のキャラクターフィギュアがおまけに付いてくるので、これまたコレク ター魂をくすぐるものになりそう。ともあれ、今回のコカコーラＣＭはペプシ ＣＭのフィーバーを超えられるのか？！頑張れニッポンってカンジだね。 ７）『サントラ＆「Ｇポップ」、エンタメ界も70年代ブーム』 ファッション界を席捲している70年代ブームは、映画や音楽の世界にも。ゆず や19などの若手アコースティック「Ｊポップ」サウンドが大ヒットを続ける中、 70年代に一世を風靡した団塊の世代たちのフォークソング熱がにわかに再燃。 「五つの赤い風船」「かぐや姫」といった伝説のグループも再結成され「Ｇポ ップ」として注目を集めている。ＧポップのＧはオヤジの「ジー」？、じゃな くて（笑）、ジーパン世代（初めてジーンズを履いた世代）向けのグッドタイ ムズミュージック（古き良き音楽）の意味だそう。チケットは即完売、ライブ は4、50代の男女で満席、カラオケでもＧポップは強化傾向にあるそうだ。一方、 映画界でも70年代に青春時代を過ごした監督たちが活躍。現在公開中の『ヴァ ージン・スーサイズ』『サマー・オブ・サム』など、70年代をトリビュートし たサントラも人気だ。温故知新。 ８）『ＴＶ界に異変！番組制作が変わる！』 年末から始まるBSデジタル放送による多チャンネル化を控え、ワークショップ で若手指導を実施したり、人事制度の見直しを行ったりと、各TV局、才能ある クリエーターの発掘に躍起になっている。日本テレビでは2001年から、番組制 作を志望する新卒者を年俸制の契約社員として採用する模様。優秀であれば新 卒でも最高１千万の年俸も可能だ。また多チャンネル化で番組制作本数が増え れば、当然費用や時間面での効率化も迫られる。毎日放送では４月末からイン ターネット上の仮想スタジオで番組画像を制作・編集する実験を開始した。高 速回線で映像データを制作会社とやりとりできるため、海外発注も可能だ。 番組のオープニング画像の制作を主体にした実用化は１年後の予定。デジタル 放送実現で、映像の制作現場も大きく変わっていきそうだ。 ８）『10コ穴ハーモニカ大人気。過去最高の輸入高！』 Ｊポップ界では今アコースティックサウンドがブームだが、ゆず、山崎まさよ しなどの人気アーティストが使用しているのがきっかけとなり、実は空前のハ ーモニカ・ブーム。99年のハーモニカ輸入量は80万本、輸入額は３億1000万と 過去最高を記録。人気のタイプは輸入ものに限らずテンホールズのブルースハ ープだ。ゆずや19が愛用している「メジャーボーイ」は超売れ筋。特徴は穴が 10個しかなく、吹く時と吸う時で音が違うこと。価格は３千円前後が主流。上 達のポイントは呼吸法だとか。「Ｇポップ」ブームもあり、愛好者は若者から 中高年にまで広がっている模様。ポケットにも入る最強のモバイル楽器か？ ９）『懐かしの名作、新生復活！ 』 懐かしのアニメやマンガが再放送や復刻版ではなく「新作」としてミレニアム に続々と蘇る。まずは、レオ様もお土産に買って帰るほどお気に入りの「タイ ムボカン」シリーズに17年ぶりの新作「怪盗きらめきマン」が登場（4月5日よ り放映開始）。あの愉快な悪役どもも健在か！？一方、マンガ界でも大復活の 兆し。「キン肉マン」は「キン肉マン２世」に、「リングにかけろ」は「りん かけ２」に、「宇宙戦艦ヤマト」も「新宇宙戦艦ヤマト」となって連載が開始 されている。時を超えて新生大復活を果たしたヒーロー達だが、かつて大ブー ムになっただけに前作を超える内容でないと、昔の感動すら薄れてしまう危険 性もある。「親（名作）の七光り」だけでヒットを目論むつもりはないであろ うが安易な復活だけは避けて欲しいもの。ともあれ親子でわくわくしましょ！ 10）『出版界にも「ピンク」ブーム』 春夏のファッショントレンドのキー・カラーはなんと言ってもピンク。このピ ンク旋風が出版界にまで飛び火の模様。なんでも表紙がピンク色の本が続々登 場し、結構売れているらしい。『ひとりの女』（群ようこ/朝日新聞社）、『し ようよ。』（島村洋子/イースト・プレス）、『うちの子まるわかり親子動物占 い』（動物占いプロジェクト／小学館）『あなたの会社が90日で儲かる！』 （神田昌典/フォレスト出版）などジャンルも様々。レコードやCDジャケット同様、 本の装丁も気に入れば、「ジャケット（表紙）買い」する人が増えているのだと か。不景気風を吹き飛ばしたいという願望から、潜在的にハッピーなピンクを求 める所以か。ピンクパワーはベストセラーをも生む？ 10）『ニッチを狙うオンデマンド出版』 次から次へと新刊本が発行されるため、書店の棚に本が置いてもらえる期間は 短くなる一方。少し前の本を欲しいと思ってもすでに絶版、なんてことも少な くない。そんな店頭で入手しにくくなってしまった本を読者の注文に応じて印 刷するのがオンデマンド出版。出版社29社と取次の日本出版販売が出資して設 立した「ブッキング」は、絶版本を専門に扱う。注文はインターネットや書店 で受け、１冊でも印刷可能。仕上がりはソフトカバーで、最短４日で手元に届 く。価格は絶版本の版元が決定。オンデマンド式は取次を不要とするため、地 方の小出版社が、ネットで受注し独自にオンデマンド出版するケースも。従来 大部数を印刷しないと採算がとれないため部数が見込めない出版物はなかなか 世に出る機会がなかった。書き手にとっても、版元にとっても、画期的なシス テムといえる。これからは本屋だけじゃなく古本屋さんも変わってきそうだ。 10）『ダイビング好きに朗報！画期的な水中メガネ』 早くも巷では夏の水着商戦がスタートしたが、水着と一緒に水中メガネも新調 したいのがマリンスポーツ愛好者。従来の水中メガネというと、実物よりもデ カく見えるため、どうも距離感などで調子が狂ってしまうという経験も多いの では？そこでハイドロオプティックスでは距離感や大きさが正確に見える水中 マスク『メガ』を発売。平面ガラスを球体形の丸みを帯びたマスクにすること で視野を広げ、距離も正確につかめるようにした。 光学技術の進歩で丸みを帯 びていても水圧に耐えられる素材ができたのだとか。この夏、海で早速マスク の威力の程を試してみては？ |
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