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 1)『2000年型ニュートラの掟!』

 とにかく今月全ての女性誌で扱っていたのが、ニュートラ。すでに数ヶ月前か
 らトレキャでも取り上げてきたトレンドだけど、ここにきてTVや一般誌にまで
 降りてきた。復習すると、70年代後半に一世風靡したスタイルで、プラダ、ミ
 ュウミュウ、ヴィトンなどの一流ブランドがこぞってコレクションで発表して、
 火をつけたファッション。関連キーワードは、トレンチ、ボウタイブラウス、
 プッチ柄、サイケ、ビンテージスカーフ、チェック、ホットパンツ、プリント、
 水玉、スパンコール、ロゴ、ミニスカ、デニム、レイヤード、シフォン、アイ
 ビー、ベースボールブルゾン、B.D.シャツ、スタジャン、スポーツバッグ&
 シューズ、ロゴT、ジャンボサングラス、ヒップハング、ベルト…etc.
 今回はこの中から次の3点をクローズアップ!

 ◇「プッチ柄」
 60〜70年代に大ブームを起したエミリオ・プッチの独特のサイケ柄のこと。遊び
 心のある楽しい幾何学プリントが春夏の注目トレンドだが、各ブランドからも、
 続々とプッチ風柄のプリントが出て、ちょっとしたラッシュ状態。インパクトが
 ある柄なので、1アイテム取り入れるだけで、即流行スタイル!

 ◇「ロゴTシャツ」
 バルマンが火付け役となり、大ブレイク中のロゴT。今年の人気の主流はキャミ
 ソールからロゴTへ。流行のデニムやロマンチックスカートとの相性もよく、
 ちょっとダサいはずし技として着こなすのが○。人気ブランドは、元祖『バルマ
 ン』ロゴT(¥8800)を始め、日本デザイナーズ「アイロニー」のTシャツ(¥
 4500)も、そのロゴのカワイさ、ヒップさは絶妙と注目だ!

 ◇「着こなしルール」
 ニュートラ、ネオコンサバルックの着こなしの掟は、“ニュートラ3種の神器”
 スカーフ・サングラス・ベルトを上手に取り入れること。
 1、プリントシャツやブラウスはトップインで着る(シャツをボトムに入れる)。
 2、シャツやブラウスは第2ボタンまで大きく開けて、スカーフやネックレスで
   彩る。大きく開く胸元にあわせて、アクセサリーもチョーカーからネックレ
   スへと人気が動きそう。
 3、膝下丈のロウウエストセミタイトスカートをあくまでヒップボーンではく。
 4、ルーズなヒップボーン位置をベルトでマークしウエストを細く見せる。
 5、小脇には脇下サイズのショルダー、顔にはサングラス。
 これで、2000年版ニュートラは完璧!

 2)『これが旬バッグ』

 各誌でとりあげられた旬バッグのキーワードをあげてみると、ボストン、シー
 スルーバッグ、クラフトバッグ、デニムバッグ、ロゴバッグ、ハンドクラフト、
 エスニック(タイシルク)バッグ、アクセバッグ、薄型フォルム、カゴバッグ、
 フラワービーズ、スパンコール、レザー、レトロプリント、ゴールドやパイソ
 ン使いのバッグ、などなど。この中でも注目なのが、ニュートラブームにのっ
 て約20年ぶりに復活のスポーツバッグ。ヴィトンもプラダも一斉にボストン
 っぽい、スポーツバッグを発売。マディソンスクエア・バッグ世代の心をくす
 ぐるリターンアイテムとして大注目。

 3)『ヘアトレンド、みんなボブ』

 ひし形ヘア、ナチュラル重軽、スイートボブなど、キーワードはいろいろだけ
 ど、人気サロンのヘア予測はみんなボブ。一方、ファッショントレンドとの連
 動で、セクシーなグラマラスロングヘアーも復活。ヘア小物で注目なのが、地
 毛に編み込んで着用するストレート付け髪(エクステンション)。アムロ、あ
 ゆ、モー娘。などが使っていることから、若い子にブレイク。ヘアアクセサリ
 ーの新顔「ヘアワイアー」も要チェック!。こいつは手首にも巻いてブレスレ
 ットとしても使える、一石二鳥な多機能アクセサリー。

 4)『春メイク3大流行』

 ◇その1:「70年代メイク」
  →ペンシルで書き込むソバカス、零れ落ちるようなみずみずしい口元でキュ
   ートに。
 ◇その2:「セミヌードメイク&ゼリー肌」
  →70〜80年代風の色づかいがトレンドだが、これをひきたてるには肌にピュ
   アな透明感を。水のイメージや、すりガラスの質感を目指して。
 ◇その3:「フラワーメーク」
  →色はカラフルに。注目カラーはオレンジ。またグリーンアイ×オレンジリ
   ップ、ブルーアイ×ピンクリップの配色がグッド。

 5)『進化するデニム「エンジニアド・ジーンズ」』

 レース、フリル、ビーズ刺繍、シルク混などのフェミニン系リメイクデニムは
 相変わらずの注目株。人気パーツはチロリアンテープ、スパンフリンジ、ネー
 ルヘッド(金鋲)などと、毎月、各誌で取り上げているけど、今月は”立体裁
 断”ジーンズがにわかに大浮上。丸みをおびた人間の体と体の動きに合わせた
 3D設計されたデザインで、今までにない動きやすさを実現した。筆頭はリー
 バイスの「エンジニアド・ジーンズ」(¥8900)。キムタクのCMでさらに人
 気に火がついた。エドウィンの「リー・L−3」(¥9800)も4月に新デザイ
 ンを追加予定。ビッグジョン「ポリゴンシリーズ」(¥8900〜)は、その立体
 裁断技術をチノパンにも広げる計画。なんとなくハカマ風シルエットで情けな
 い風情の立体裁断、履くとシルエットも動きやすさもピカイチ!なんだよね。

 6)『ヒット配色、ピンク×?』

 もう「ピンクが来る」っていうのは耳にタコって感じよね。さすがに各誌とも
 ピンク単独路線から、ピンク×何色かっていうことににポイントを移している。
 注目のピンクを洗練させるのは、ライラックやパープルの小物がグッド、80年
 代のセクシーでオトナっぽい雰囲気を演出するにはゴールドがおすすめ。Can
 Camでは、ズバリ真の大本命は「ピンク×黄緑」と断言。赤やターコイズも合わ
 せ色として来ているけれど、ビビッドな黄緑との配色が最もフレッシュだとか。
 ポイントは淡いトーンを選ぶこととか。

 7)『これが旬サンダル』

 各誌でとりあげられた旬バッグのキーワードをあげてみると、トングサンダル、
 ロールアップ、デニム、細ベルト、ハラコ、フラワー、パイソン、ビーズ、リ
 ボン、フェザー、キレイ色ミュール、ヌードサンダル、トウありパンプス、バ
 ックストラップ、くりぬきソール(向こうが見えるヒール)、クリアソール、
 などなど。そして、ギャル系雑誌でも「厚底はもう卒業!」と宣言しているよ
 うに、今年は足元も、ネオコンサバを意識して「お嬢様化」現象が始まってる
 みたい。

 8)『また出た、新ネイル。今度はメンズも』

 次から次へと止まることなく新顔が登場しているネイルアイテム。カラーも
 ゴールド、プッチ柄、シャイニーと、流行どころが続々。
 下記の3つの新アイテムも要チェックだ。
 ◇「ダブルフェイスネイル」→普段は塗らない、爪の裏にも柄を入れる。裏と
  表で柄が違うのがポイント。
 ◇「アクアネイル」→爪の先に水槽となるくぼみを作り、爪の裏からドリルで
  穴を開け水槽をカラーリング。小さめのラインストーンをくぼみに入れて蓋
  をし、穴から水を入れる涼風ネイル。
 ◇「メンズネイル」→男性向けネイル。ネイルケアと一緒にタトゥー感覚でネ
  イルアート。料金はネイルケア料2500円+ネイルアート料1本50円〜、人気は
  トライバル模様や星のワンポイント。

 9)『3大注目ジュエリー』

  今月のジュエリーネタで、気になったものを3つほど。
 ◇「スワロフスキーのクリスタルアクセ」→去年の夏の「キャメロンピン」以
  来、いまだブレイク中のきらきらアクセの中でも別格なのがこれ。100年の歴
  史を持つオーストリアの老舗クリスタルブランド。
 ◇「ブラックパール」→ブームはロイヤルウエディングから。英国新皇太子妃
  の胸に飾られ話題に。その後セレブの間で火がつき、ヨーロッパ→アメリカ
  と経由して、いよいよ日本にも波及しそう。
 ◇「ティファニー『ルシダ』」→ダイヤモンドの新セッティング&新カッティン
  グがNYで発表され、ティファニー114年ぶりの新作エンゲージリングが登場。
  日本上陸は5月以降。婚約指輪を購入予定の人は、それまでちょっと待った方
  がいいかも!?

 10)『新注目素材』

 春夏向けの注目素材として、今までになかった新たなものが続々登場。お馴染
 みの春レザーも、梅雨まで使えるように、エナメルコーティング、パール加工
 を施したものがお目見え。また、日本の素材に『グッチ』『プラダ』が注目し
 て、この春逆上陸されることになったのが「プルプルポリエステル『ペオス』」
 (ユニチカ)。ゴムまりのような弾力がありながらしなやかなドレープ感、ス
 トレッチ性、軽量性を実現。自宅での洗濯も可能でシワもつかない。高級感と
 実用性が融合し、ポリエステルより4割高にもかかわらずファンが増加中。
 一方で、自然素材志向の高まりもあり、竹や和紙、ケナフやヘンプを使った服
 も相次いで登場。東京コレクションでも話題を呼んだが、その肌触りの新鮮さ
 もウケているよう。

 11)『見せる下着』

 今年のファッショントレンドのひとつに「透け感」というのがある。これはき
 っとインナーになる下着にも動きが出てくるのでは?と思っていたけど、やは
 り、透けてみせてもOK!の下着が続々登場。カラフルカラーの影響で、下着
 にも色が戻ってきている。さらに、ちらりと見せてもOK、そのまま外出して
 もOKなところまで進化、下着とアウターの境界線はどんどんゼロに。基本は
 肌着なので、洗濯OK、カラダのラインにきれいにフィット、装着感もグッド、
 その上リーズナブルと、「見せる下着」のメリットはたくさんある。ボトムの
 トレンドであるヒップハングも、ふつうのショーツだとウエスト部分がはみ出
 てしまうため、それ専用のものも登場。春夏のおしゃれは、まず下着からネ。

 12)『クローン(似たもの)探し』

 あのブランドのあの商品すっごくステキ! でも、私には高嶺の華でとても
 じゃないが、手が届かない・・・。そんな庶民のために、もっとリーズナブル
 なお値段の「ソックリ商品」を探して紹介してくれるコーナーが、いま読者に
 人気。例えばVOGUEの[Low−Cost clone]、marieclaireの[at every price]、
 JJの[Trend−clone]などが、そのコーナーに該当する。お目当ての商品が高
 くて手が出ないときは、このコーナーをチェックしてみるのもひとつの手かも。

 13)『センツァ・クラバッタ』

 メンズファッションから気になるキーワードをピックアップ。
 「センツァ・クラバッタ」というのは、今、ジャーナリスト、バイヤーが注目
 する、スーツをネクタイなしで着こなすスタイル。スーツをドレスダウンする
 最上級テクが必要だとか。ポイントは全体のバランス感。Vゾーンとシャツの
 開き具合、パンツと靴のシルエットのバランスなどが重要デス!

 14)『アバクロンビー』

 これ、アメリカでいま一番行列ができるブランドらしい。「ヒップハング」は
 今季のトレンド・キーワードだけれど、マライア・キャリーがはいて話題にな
 った、あのウエストを切っちゃったようなジーンズも一種のヒップハング。で
 も実際に商品としては売っていないので、自分でカットすることになる。でも、
 この「アバクロンビー」なら、何しろ、9〜10ドルというお手軽価格で、ジーン
 ズがお安く買えるから、自分で安心してカットもできるってわけ。方法は、ジ
 ーンズのウエストのベルト通しの部分だけを切って取り外す。切りっぱなしの
 部分の糸は引き出して。前アキの部分がファスナーでは困難なので、ボタンタ
 イプのものを。ショップはLA、ヴェガス、シスコ、NY、ホノルル、シアト
 ルなど。スッチーの間では既に御用達店に。海外旅行の際は要チェックだね。

 15)『カティヨン・アデリのパンツ』

 カリスマストレートパンツ!と異名を持つ「カティヨン・アデリ」のパンツ。
 人気の秘密は、程よい太さで、足長、小尻、ももやせ効果バツグンで一度はく
 と病み付きになるとか。そして必ず人から誉められるんだそうである。ノンノ、
 キャンキャンの編集部からもお墨付き!伊勢丹や西武でも売れまくりだって。
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