５）『春の靴は変身＆進化』
　春の足元は人気のとんがりミュールやロマンチックなミュウミュウサンダルを
　中心に豊富なバリエーションが揃い目移りしそう。注目はレザーをバスケット
　編みした靴。カラフルな皮をクロスで編み、伸縮性に優れ上品さも損なわない。
　また個性派にはプラモ感覚で作る「3WAY SANDALS」（ISSAY MIYAKE）はどう？
　上質な牛革素材のパーツを組み合わせることで、３通りのデザインが楽しめる。
　ベルクロ（マジックテープ）なのでぽっちゃり足でもＯＫ（２万4000円）。
　こうした動きを受けて、今や風前の灯火なのが厚底系だ。卒業したいけど捨て
　るのはもったいないしぃ〜、という人に朗報。超高速回転ヤスリで厚底を削り
　新しいソールを貼って普通の靴にリメークが出来る（ミスターミニット、１足
　4000円〜）。一方、メンズではスポーツ用品のアシックスが、黒を基調にシン
　プルな形でスーツにも似合うスニーカー「アポミキシス」（8000円〜１万8000
　円）を発表。カジュアル指向のビジネスシーンでのシェア拡大を図っている。
　　

　７）『新・美の拠点は「セルフ」と「アドバイス」がポイント』
　女性の美への知識は深くなる一方。その知識を駆使し、対面販売ではなく自分
　自身で好きなものを選ぶ「セルフコスメ」が定着。そしてエステでも“セルフ”
　が人気だ。「サロン・ド・エステジェンヌ新宿」では、初回にプロエステティ
　シャンによる肌診断とエステ機器使用法のレクチャーを受け（約２時間・1000
　円）、２回目からは500円で機器を自由に使える。このエステ、必要な時にプロ
　のアドバイスを得られると人気。どんなに知識が増えても、プロの適切なアド
　バイスを受けたい人は多い。そんなニーズに注目した日本チェーンドラッグス
　トア協会は「ヘルスケアアドバイザー」「ビューティケアアドバイザー」制度
　を開始予定。薬や化粧品選びに的確な指導を行えるアドバイザーの養成をめざ
　す。また「プロ」人気はメイクの世界でも。以前も紹介した「15ミニッツビュ
　ーズ」（青山、他）では、2000円でプロのフルメイク（15分）が体験できる。
　セルフ化が進む美容業界だがプロの適切アドバイスは今後も必要だろう。


　10）『やっぱりカジュアルが１番！？』
　ちっとも好景気にならない日本で、なぜかゴージャスなお姉様達がブラウン管
　に登場すると、嫉妬心でいっぱいなのにうらやましい（物珍しいともいう）と
　憧れの目で見てしまう。雑誌VERYから生まれたシロガネーゼも、白金という洒
　落た街に住み、高級レストランで優雅なランチや習い事を嗜む奥様方で、憧れ
　の存在で読者を魅了していた。ところが最近の彼女達のファッションの流れが
　すっかり変わって来ている。これまでお上品さが売りだったのが、疲れてしまっ
　たのか、贅沢に飽きたのか、はたまた家計の問題か、ノーメーク＆カジュアル
　スタイルになっている。同誌のメインモデルの三浦りさ子はもともとカジュア
　ル派。彼女の普段着がお手本の「りさカジ」が今の奥様たちのトレンドらしい。
　その一方で、相変わらず若い子達の間では「可愛ゴー」（可愛いいけどゴージャ
　ス感のある服）はますます人気に。やはり力を入れたイケイケゴーゴースタイ
　ルを維持するには体力が必要なんだなぁ。シロガネーゼの皆さん、頑張って！