１）『秋冬ファッション速報』
　夏真っ盛りであるがデパートのディスプレイはすでに晩夏物が並び始めた。こ
　の時期は、夏物セールよりも定価で販売できる秋物を並べたいという業界側の
　裏事情も影響しているらしい…。消費者にとっても、夏も秋も着られるダーク
　色素材やデザインは歓迎できるね。ここで今年の秋冬ファッションをチェック
　してみよう。キーカラーは“黒”でテーマは“60年代”。シックでモダンな雰
　囲気は昨年と同じに見えるが、さらにドラマティックに変化している。まず目
　を引いたのが、コルセットなど下着の斬新な起用。体の曲線をセクシー＆パワ
　フルに演出するアウター着に位置付けている。逆に、ベビードールのようなチュ
　ールドレスをハイウエストで切り替えた“エンパイア・シルエット”など、か
　わいい女性像も今季のポイント。Ｇパンでさえもハイウエスト復活の傾向があ
　り、デニム人気も話題だ。一方、宇宙服を思わせるメタルやエナメル素材のコ
　スモルックや、超ロングのマフラーやファーの帽子、ロングブーツなどの小物
　も今年らしさの特長と言える。


　２）『浴衣ブーム、ついに定着へ』
　緑茶や和テイストの家具や雑貨などの和モノの人気もあって、ここ数年ブーム
　が続いていた浴衣の人気もすっかり定着したらしい。伊勢丹新宿本店のオリジ
　ナルブランド・東京ブルーでは、今までサンダルタイプが中心だった下駄を二
　枚歯下駄に移行。本物志向の伝統的な和装小物を提案し人気を博している。一
　方、池袋西武や阪急梅田本店は、スパンコールやラメをちりばめたバッグ等、
　洋装雑貨を展開。また帯が面倒だという人にもうれしいグッズがいっぱい。さ
　が美の「キメヘコ」（5800円）は、リボンのように巻くだけで美しい仕上がり。
　ほかにも作り付けのリボンがついたマジックテープで止めるだけの便利帯もあ
　り、こちらは簡単に本格的な帯を楽しめる。さらにハクビの「セパレートゆか
　た」（１万円）はワンピースの上に同じ柄の上着を羽織るだけで浴衣に変身で
　きちゃうというすぐれモノ。着付けが出来ない人でも簡単に着られる。ちなみ
　に浴衣のこの夏のトレンド柄は縞や格子に藍染め。この藍染め、別名インディ
　ゴ染めといいＴシャツや雑貨にも使われて人気になっている。最近は化学染料
　を使うことで値段も手ごろな商品化されるようで、代官山のパラスパレスでは
　女性に人気だそう。