２）『男化ファッション人気』
　サラリーマンファッションはここ数年でカジュアル化が進んでいる。この現象
　に目をつけたユニクロは、紳士用ジャケットとワイシャツを発売開始。また、
　ファッションの柔軟性が高まるにつれ増えているのが「ひげ」の男性。イチロー
　や中田の影響もあり、童顔な日本人の顔も大人っぽく見えるのが人気の理由だ。
　カジュアル化が進む男性に対し、これからの女性ファッションのキーワードは
　「男化」。今秋はマニッシュなパンツスーツが主流で、あわせてネクタイも流
　行の兆し。素材もシフォンやシルクなど幅広く、スカーフの延長で身につけら
　れる。若者ファッションでも「男化」は進み、これまでの「オバかわ」にかわ
　り、「オジかわ（オジさん風かわいい）」が人気。基本アイテムはポロシャツ、
　スラックスパンツ、バギーパンツ、キャスケット、スポーツバック。ただし、
　この「オジかわ」ファッションの時はメイクやヘアには手をかけて。そうしな
　いと端から見ればただの「オジさん」というおそろしいことに。


　４）『お近づきになりたがるブランド業界』
　一流ブランドの多くが売上げの約35％を依存している（中には50％に達するも
　のも）日本市場で、高級ブランドショップの出店ラッシュ。銀座に今夏出現し
　たエルメス直営店「メゾンエルメス」と表参道のビブレビルを改装した「エス
　キス表参道」（９月末オープン）の２店舗が話題。メゾン〜は全５フロアにエ
　ルメスのフルラインが揃うパリやNYと並ぶ大型店。ビル内には同社のミュージ
　アムやアトリエもあり今後はシアターも併設予定。エスキス〜の方は、シャネ
　ル直営店とグッチグループの各ブランドが多数入店、高級飲食店も揃えた国内
　最大規模のスーパーブランドビルだ。日本独自の戦略基地が重要との判断は、
　日本で誕生したバーバリーの20代女性を対象とした「ブルーレーベル」の成功
　にあるのかもしれない。エレガントなイメージのディオールでさえもスマイリー
　や缶バッチ等カジュアル路線のスタイルに力を入れ好評を博している。他に、
　日本に商品を優先的に投入するフェンディ、10〜20代に圧倒的人気のアナスイ
　など話題は尽きない。強豪ブランドがひしめきあう日本市場は今後も熱い。
　女性に人気だそう。