 |
|||
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|
|
 |
|
◇『夜の神社』★ 友人Ｓの家の近くには神社があり、そこは夜になるとわら人形に五寸釘を打つ 音がするという噂の場所。夜中の０時を回った頃、その日集まっていた仲間４ 人で行くことになった。神社の周りは飲食店が立ち並びラブホテルも多く、昼 間とは違う雰囲気が漂う。鳥居をくぐり境内に入ると街の喧騒がウソのように 静まりかえる。この雰囲気はやばいんじゃないか？誰もが無口になっていた。 すると境内の奥から“カーン！カーン！”という音。「マジかよ？」「これは ヤバイんとちゃう？」「どうする？」暗闇の中でも全員の顔が青ざめていくの がわかった。そのとき何かが近づいてくる気配がした。境内の奥から、ソレは 確実に俺たちのほうに近づいてくる。Ｓの「いいか、このままゆっくり歩いて 神社から出るんだ」を合図に鳥居に向かった。あ、マズイ！すぐ後ろにいる！ 鳥肌が立ち心臓はバクバクで口の中はカラカラだ。息詰まる緊張のなか、再び “カーン！カーン！”と響いた。…気がつくと街の喧騒の中に戻っていた。 |
