1)『20世紀ノスタルジィ?!懐かしいもの勢揃い』
ついに20世紀が幕を閉じる。この1年振り返るとやたらと目に付くことが多か
った復活物。ファッションでは、千鳥格子、コサージュなど70〜80年代に流行
ったものが形を変えて戻ってきた。歌謡界では浜田省吾やドリフがCDで復活!
また年代別にヒットソングを集めた『青春歌年鑑』も登場した(東芝EMI他)。
これだけでも十分20世紀を振り返ることができそうなのに、映画界ではチャー
リーズ・エンジェルやブルース・リーブームの再来(そういえば『エクソシス
ト』『仁義無き戦い』もリバイバル)、CM界ではヘップバーンの活躍も。さ
らにスポーツ界からは王&長嶋コンビまでもが復活!巷がON戦で盛りあがっ
ていた頃、渋谷の若者達は携帯片手に“卓球”に夢中!なんて現象が。しかも、
復活物は「食」にもブームが広がっている。裏原宿の「bio ojiya cafe」では
五穀米おじや定食が大人気なのだとか。これって20世紀のノスタルジィ?いや、
良きものは21世紀まで持って行こうというムーブメントなのかもしれない。
2)『住めばトレンド、ご当地スタイル』
TVや雑誌で話題になる街に住む女性たちの“ご当地スタイル”は、トレンド的
にも実に興味深いのだ。まず、女性誌がお手本とするファッションリーダーで
ある白金棲息のシロガネーゼ。彼女たちが注目するのは、質の高いオリジナル
アイテムがウリの店。直輸入パンプスがある「エレット」、蜂蜜胡麻が人気の
ケーキ店「ラビアント」、他に自家製紅茶のカフェなど白金ブランドにこだわ
りを持つ。一方、広尾の住宅街に豪邸を構える女性漫画家をヒロオーゼと呼ぶ。
桜沢エリカさんや新城まゆみさんが有名だ。特に新城さんは昨年の高額納税者
50位内に入る。あの宇多田ヒカルより稼いでいるのだ!ペンと才能を武器に女
手ひとつで建てた豪邸、お見事!逆に対照的なのが、港北スタイルと呼ばれる
横浜の港北ニュータウンに住まう主婦たち。洋服は1万円以下で揃うアイテム
でまとめる。まんま等身大の主婦のお手本となっているのだ。 |