１）『2002年愛される女とは』
　いつの時代も、女性は男性の前では可愛く、そして愛されたいと思うもの。来
　年はどんな女性が愛されるか勝手に検証。まずはヘアスタイル。藤原美智子氏
　曰く、愛される髪型は風を孕ませ隙を感じさせたふわっとヘア。そして、メイ
　クはセミマットのナチュラル肌に優しい色合いの目元、適度な太さの眉が21世
　紀のモテ顔になるということだ。来春は、フリルやレースなどロマンティック
　テイストが流行りそうだし、ふんわりヘアに優しい感じのメイクはぴったりだ。
　しかし、内面も磨かなくては魅力的な女性にはなれない。ハクビ総合学院では、
　テーブルマナーや話し方など約20のテーマがある講座「シンデレラコース」が、
　また丸の内にあるカフェ「RN living」ではフラワーアレンジメント教室などオ
　リジナル講座を開くカフェが増え、OL達に好評だ。つまり、可愛いらしさプラ
　ス知性と教養をしっかり持つことが愛される必須条件といえそう。でも、仏映
　画「アメリ」の主人公みたいに、ちと風変わりだが人に幸せを与えることを喜
　びとするコケティッシュな女性も私的には受けそうな気もするなぁ。


　３）『医療界の新開発ブーム』
　今やコンビニで風邪薬が買えちゃう時代。背景となっているのは、99年春の医
　薬・食品の区分見直しにより一部の医薬品が医薬部外品や特定保険用食品など
　の健康食品に移行したこと。さらに健食業界は高齢化や健康ブームに乗って１
　兆円の巨大マーケットだ。製薬会社と健康食品会社との合併は相次ぎ、話題の
　ヒトゲノム（全遺伝情報）創薬の研究などが盛ん。注目は、風邪をひきやすい
　などの体質を左右する遺伝子の変異「SNP（スニップ）」の発見。ヒトゲノムの
　塩基配列が各個人では0.1％違うことがわかり、よりきめ細かなオーダーメイ
　ドの治療が可能になった。2003年には医療費の患者負担が２割から３割に上が
　る医療制度改革が決定したこともあり、自分の体は自分で健康管理する気分が
　人々の間で高まるだろう。事実、製薬・健食各社の工場は新設ラッシュが相次
　ぎ、新製品の開発競走は激化している。最近は女子高生の４割りがサプリメン
　ト常用者というから、業界が熱くなるのも頷ける。今年、機能性素材として話
　題を集めたのは、アガリクス、グルコサミン、ブルーベリー、ウコン、コエン
　ザイムＱ10など。しかしまだどれも研究途上であり、有力なヒット商品は生ま
　れなかった。関係者も来春以降のトレンドは掴めていないというのが現状だ。