２）『人に優しい発明』
　機械の進歩は人間味から遠ざかる、なんてちょっと単純な発想？機械は私たち
　の生活を変えるというより、むしろかゆいところに手が届くよう、助けてくれ
　るものだったんだ！そんな、バリアフリーな発明品が次々登場。まずはフジTV
　が日立と共同で開発した、手話の同時通訳にCGキャラクターを取り入れたシス
　テム。これが映画やＴＶに使われれば、聴覚障害者でも見るモノをより自由に
　選択できる。さらに高齢者や車イスの人の生活範囲を広げた「バリアフリータ
　ウンマップ」（港区社会福祉協議会）や、背負わなくても両手が空く「らくら
　くお出かけバッグ」（ドリーム）、車イスの目線に合わせた画廊（中野区・ギャ
　ラリー懐）、視覚障害者が触って見られる立体的な写真集（小学館）など、不
　自由な部分を補うアイデアはいろいろ。しかし、負担のある暮らしをしている
　のは障害者ばかりでない。医療ミスを防ぐための「ナーシング パス」は過剰
　労働になりがちな看護婦の仕事をサポート。ラクをするためではなく負担を軽
　減するための発明、今後もどんどん進歩して欲しいものだ。


　３）『「闘」「演」「飲」で新生活のストレス解消』
　春は俗にいう新生活の季節。でも新しい環境に慣れなくてストレスが溜まるこ
　ともあるはず。そんなときストレス解消にぴったりなのが格闘技なのだ。「サ
　ルサ・コンバット」（BODY PLANT/六本木）は４拍のうち１拍を休むサルサの
　呼吸を取り入れた空手で、その１拍で敵を一蹴りする。また、コナミのアーケ
　ードゲーム『モーキャップ・ボクシング』では画面のボクサーと試合をしてい
　るようなバーチャル格闘が味わえる。一瞬一瞬に集中し一撃ごとにストレス発
　散、これらはダイエットにもなるし一石二鳥だ。また自室でもストレスは解消
　できる。ヤマハのサイレント楽器は共鳴するボディをそぎ落として本来の1/10
　の音量を実現。これなら場所と時間を選ばずに弾けそうだし、隣近所の迷惑に
　もなりにくい。身体の中からリフレッシュしたいのなら、白樺の樹液100％ドリ
　ンク「森の雫」（丸二殖産商会 180ml 10本入り 4105円）を飲んでみては？抗
　疲労、抗ストレスの効果があると世界各地で伝承的に言われているので試す価
　値は大きい。ストレスは溜めないで出す、これが鉄則なのだ。


　４）『さいたまの逆襲』
　来たる５月１日に埼玉県の浦和・大宮・与野の３市が合併して“さいたま市”
　となる。それに伴って「さいたま新都心」に国の18機構が移転、「さいたまス
　ーパーアリーナ」や県内初の地下鉄「埼玉高速鉄道」が開業、そして今秋には
　「埼玉スタジアム2002」がオープンする。また、合併の目玉にＬＲＴという新
　車両の路面電車の導入も検討中だ。これは低床式で身体の不自由な人や高齢者
　も乗り降りがラク、排ガスもないし騒音も少ない。建設費コストも安く環境に
　優しい。さらに埼玉はホームセンター業界や家電量販業界の激戦区と化してい
　る。地元よりも他県から参入してきた企業の方が元気なのだ。一方、地元企業
　が他県へ攻めをみせているのが外食業界。５月からさいたま市の企業となる回
　転寿司のカッパ・クリエイト、焼肉の安楽亭、ラーメンのハイデイ日高の３社
　の今後の進出ぶりが見物だ。全国制覇をめざす専門店にとって「埼玉を制する
　者は日本を制す」がもはや定説となっている。もう「ダサイたま」なんて言わ
　せない。あなどるなかれ、彩の国さいたま。