１）『レトロ、でも新しい？！』
　70〜80年代のアイテムが再浮上し、レトロブームと言われる昨今だが、「回帰」
　と呼ぶほど昔と全てが同じというわけではない。例えばコギャルは、レトロな
　水玉フリルのスカートに飛びついてもツイストなんか踊らないし、ファッション
　アイテムとして懐かし系CANバッチをたくさん身につけても、バッチに描かれた
　当時のスターの写真には何の感慨も持たない。そして「ベイブレード」集めに
　夢中の小学生だって鉄製ベーゴマで遊んだ記憶は皆無。つまり、その時代を知
　らない現代っ子たちにとっては何もかもが単純に新鮮なだけ。カラフルになっ
　て再登場した「だっこちゃん」人気もしかり、昔を知る親世代と、知らない子
　ども世代の両方にウケているのが特徴だ。つまりこのブームは、懐古趣味とい
　うよりは数年の時間を経て待望（？）の続編が登場したようなもの？！その時
　間が親子ほどの差というわけだ。中には当時の家電や無声映画、CD＆アナログ
　の廃盤復刻といった当時そのものが人気なものもあるが、いずれにしても時代
　を超えて親子に通じる共通の流行のようだ。流行が親子の絆を深めるかも？！


　３）『シルバー社会はますます元気』
　高齢者社会は元気だ。高齢者向けの弁当宅配サービスを手がけるエックスヴィ
　ンが高齢者向けの会員制喫茶店『シルバーティーホール 昭和浪漫クラブ』を
　4/20大阪市内にオープン。今後はフランチャイズチェーン方式で展開する。店
　内はバリアフリーに配慮した構造で、メニューは宅配弁当で蓄積したノウハウ
　を活かし健康に良い和風中心。囲碁、書道、カラオケなどの交流もあり、さら
　には華道などのカルチャー教室も用意。またインターネットを通じた高齢者の
　交流も広がっている。見知らぬ高齢者同士のコミュニケーション作りを目的に
　各地で「シニアネット」が誕生。高齢者たちはそこで知り合った友人とのメー
　ルのやり取りを楽しみながらスキルアップしている。経済産業省の外郭団体が
　運営にかかわり、各地のシニアネットの支援を行っている「メロウソサエティ
　ーフォーラム」では、パソコン操作を教える先生役にも高齢者を抜擢し好評を
　得ているそう。活発な高齢化社会には今後も目が離せない。