Ｔ元常務って、そりゃあ泣く子も黙る「いばりんぼ大魔王」なんですよ。
　　とにかく、ハンパじゃなくコワイ。もちろん、仕事はできるんですよ。
　　力づくでもやるときゃやっちゃうから。だから部下はみんなＴ元常務には
　　一目置いてるんです。ってゆーか、敬して遠ざけるって感じ？　朝礼とか
　　でも、もう額に青筋立ててゲキ飛ばすわけですよ。もう朝からキレまくり。
　　当然、皆ピリピリと緊張状態。言ってることはごもっともなことばかりだ
　　から皆、厳粛に聴いてますよ。 でもね、そういう時にとんでもないコト、
　　おっしゃるんですよ。これが本人、全然ふざけてるんじゃないからスゴイ
　　ってゆーか、もう超マジ。あんまり頻発するんで、そのおコトバを私たち
　　で記録した秘密の「語録帖」ができちゃったくらいなんです。その一部を
　　ここにお見せしますけど、もうめちゃくちゃ真面目モードでこういうこと
　　おっしゃるんです。でも、そこがＴ元常務のおちゃめで、憎めないとこだ
　　ったんですけどネ。 Ｂｙ 匿名秘書
　
----------------「Ｔ元常務マル秘語録帖」より一部抜粋 --------------
　★【横文字編】　
　　・ 英語はすべて「ｔｈｉｓ ｉｓ」から始める。
　　　 例えば、外国人と直接会った時の自己紹介は必ず、
　　　「This is Ｔ（ここには元常務の名前が入ります）」
　　　 税関で会社のことを聞かれて、「This is 上場カンパニー」
　　・「ハーレー・ダビットソン」→「ハーレム・ダビットソン」
　　・ パーティーでタキシードを着ている人を見て
　　　　→「俺もあんなカクテルドレス着てくれば良かったよ」
　　・「アウトバーンをぶっ飛ばして」という自慢話で→「アイスバーン」
　　・ 自らを称して「ヘビースモーカー」
　　　　→いつも「ベビースモーカー」と言っていた。
　　・ 「バブルがはじけて」→必ず「バルブ」と言っていた。
　　・ 松任谷由実の愛称「ユーミン」のことを→「ムーミン」
　　・「アルフィー」のことを→「アルファー」
　★【ことわざ・慣用句編】
　　・ 食事の席で「折り詰めにして」を→「おりづるにして」と言った。
　　・ 朝礼で、「攻撃は最大の防御なり」と言いたかったらしいが
　　　　 　→ 「攻めは最大の武器なり」と言っていた。
　　・ 取引先の社長に自分のことを「私は竹を割ったような性格なんですよ」
　　　 としたかったところを→「刀を竹で割ったような性格なんですよ」
　★【その他諸々】
　　・ フランスで凱旋門を見て→「羅生門」
　　・ 接待の席で「れんげ持ってきて！」→「すみれ持ってきて！」
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