◇『植物で開運!』(シリーズ1) TEXT by れいちん@台北
台湾ではここ数年ガーデニングがブーム。そこへ不景気の影響もあって植物と
風水を組み合わせた開運園芸が人気です。そのベースとなっている風水理論や
陰陽五行説については、皆さんも聞いたことがおありだと思うので、ここでは
植物で開運するために気をつけたいことを簡単にご紹介しましょう。
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まず植物は基本的に五行で言うところの「木」に属しますが、葉の形で金・木
・水・火・土に細分されます。円形は「金」、長方形は「木」、不規則な形は
「水」、三角形は「火」、四角形で肉厚なら「土」といった具合です。台湾で
は四柱推命などの占いで人が生まれ持っている要素を知ることができますが、
例えば私は「木」が多く「火」が足りないので、葉が三角形の植物(ムラサキカ
タバミ等)を飾るとバランスが取れて運が高まるという風に考えます。また庭を
構成する要素にも、石類は「金」、縁起植物は「木」、流水設計は「水」、太
陽・月・星と電気の明かりは「火」、高低差のある植物の組合せは「土」とい
う風に五行が存在します。
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次に植物を飾る時のポイントですが、まず、風水的には「凶」の植物はありま
せん。ただ、虫食いやこぶ、トゲなど視覚的に美しくないものは避けた方がい
いとされます。同じ理由でサボテンも室内に置くのは避けましょう。
次に室内に飾るものは花が咲いているものが好ましいとされます。植物は陰陽
説でいう「陰」に属するものですが、花が咲くことで「陽」に変わるといわれ、
花を室内に引き入れることで「陽宅」になるからです。もし、本物の草花を自
宅に飾れなくても、フェイクの花、押し花そして絵なども同様の効果が期待さ
れます。また、花の咲かない植物は「陰」ですが、赤いリボンを幹や茎に結ぶ
ことで「陽」へと転換することができます。台湾の花屋の店先に並ぶ観葉植物
の茎に赤いリボンが結んであるのはこのためです。それからどんな植物を家の
どこに置くかですが、それにこだわるよりは個人の目的(お願いごと)と植物の
種類が合っていることの方が大切だそうです。
次回は、台湾の人々が縁起が良くご利益があるとする代表的な植物をご紹介し
ましょう。(つづく)
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<編集長からもヒトコト>
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もう一人のアジアスタッフによると、シンガポールも台湾に負けず劣ら
ず風水に熱心で、人口5人に1人が水槽を所有していると言われるほど
とか。そんなシンガポールで今、「幸運をもたらす魚」が大人気だそう。
それは「(花)羅漢」(別名「フラワーホーン」)という魚で、体長約15〜
20cm、頭部にはコブがあり、お世辞にも美しいとは言えない奇怪な風貌
ながら、羅漢泥棒や闇市場も発生するほどの人気ぶりで、中華正月のお
年玉袋のモチーフになったり、関連グッズなども多数出ているという。
聖人の名前で、2つと同じ模様はなく、飼育に手がかからない点などが
人気の秘密のよう。ちなみに1匹4万米ドル(475万円)の値がついたも
のもあるっているからビックリ。暮らしからビジネスまで、風水にハマ
る人が増えている日本にも、こうした「開運ガーデニング」や「開運ペッ
ト」は浸透していくかも。東洋カルチャーって、奥深いですねえ。(ゴ)
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