◇『モーツァルト・マジック！』



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　TEXT by Gochy!



　　去年の夏、日テレ特番『人類史上最高の天才　モーツァルトの奇跡の響き』が
　　引金となり、モーツァルト関連のCDがスマッシュヒットしたことはトレキャ！
　　でも何度かレポしてきましたのでご記憶の方も多いでしょう。
　
　　◆脳トレブームの走り　
　　聴くと病気の治癒や癒やし効果があるとされる曲を科学的に分析し、番組内で
　　取り上げた埼玉医科大短大の和合治久教授が監修したCDアルバム「最新・健康
　　モーツァルト音楽療法」シリーズ(ユニバーサル・ミュージック)に注文が殺到。
　　そのゆらぎ効果と高周波音が脳を活性化させるとかで、大手レコードショップ
　　もモーツァルトコーナーを新設したり、集中力をアップするためのCD付きの本
　　「アマデウスの魔法の集中力」などが中高年サラリーマンに売れたりと“モー
　　ツアルト特需”にわきました。脳トレブームはすでに始まっていたわけですね。

　　◆06年海外ツアーの目玉
　　そして、来年2006年はモーツァルト生誕250周年を迎えるとあって、今度は観
　　光業界がモーツァルトに着目。各地の記念イベントなどに合わせた関連ツアー
　　の企画が目白押しです。モーツアルト専用ツアーコーナー「モーツァルトデス
　　ク」を設けたのはJTBの旅行店舗「ロイヤルロード銀座」。エイチ・アイ・エス
　　は世界各地で開催されるモーツァルトの作品を組み込んだ音楽祭・コンサート
　　等を鑑賞するツアーを８月より発売中。各社いろんなツアー企画を打ち出して
　　ますが、185万円もする超豪華版などもシニア層に好評とか。
　
　　◆美容にも！
　　一方、若い女性の間で注目されているのが「モーツァルトダイエット」。１日
　　３回、食事の前にモーツァルトを聴くというもの。モーツァルトの曲は副交感
　　神経が分布する延髄に作用する→唾液がよく出るようになり消化酵素の分泌が
　　促進→食べ物が早く分解されて食べ過ぎを防ぐ…という理屈のようです。
　　
　　◆健康にも！
　　また、昼寝の効力(DX版９月号「極めよ『昼寝道』」参照）が注目されるなか、
　　昼食後15分間シエスタタイムを設け、校内放送でわざわざモーツァルトを流し
　　て生徒に昼寝を奨励する高校も登場。進学校で有名な福岡県立明善高校の生徒
　　は、勉学と部活で忙しく平均睡眠時間５時間32分と少ないため、校長発案で導
　　入されたとか。
　　
　　そんなわけで、今後しばらくは“モーツァルト”に注目です！



　　　　　　　　　　　　　＜編集長からもうヒトコト＞
　
　　　ところで、そんなモーツァルトが残した名言のなかに「望みを持ちましょ
　　　う。でも、望みは多すぎてはいけません」という教訓があるそうです。
　　　そして次の言葉は、来年2006年に没後100周年を迎えるある有名な劇作家
　　　の言葉ですが、さて、誰だかわかりますか？
　　　「心に残るのは、千の忠告よりひとつの行為」
　　　「できないというのは許される。だが、しようとしないのは断じて許されぬ」
　　　（ヒント：没後100周年アニバーサリーにちなみ、ノルウェー関連の販促が
　　　いろいろ出てくるかもですヨ！）。
　　　こうした名言を100篇集めた本が、サンリオ辻社長の人気シリーズの最新版
　　　『みんなのたあ坊の哲人訓』(サンリオ、740円) http://tinyurl.com/cjqma
　　　です。
　　　上記の言葉もそこから引用したものですが、ほかにもソクラテス、シェー
　　　クスピア、エジソン、アンデルセンなど65名の西洋の“哲人たち”の名言
　　　がプロフィールと共に掲載されています。巻末にある“哲人解説”はアニ
　　　バーサリー的販促切り口を探している人にも役立つので、意外や意外？
　　　トレキャ！読者のビジネスマンにもオススメですよ。
　　
　　　この本を読者５名様にプレゼントいたします。
　　　ふるって下記よりご応募くださいね！
　　　└→ http://inandout.cocolog-nifty.com/trend/2005/11/post_648e.html