ネットビジネス
1)『海を渡ってインターネット』
海越えネタが2つ。まず1つめは、飛行機の中でインターネットやメールが使
えるようになるサービスが進んできているということ。香港のキャセイ・パシ
フィック航空で、2001年からサービス開始。航空機メーカーのボーイング社も
2001年後半に北米で、2004年頃には日本でも利用が可能になる計画を発表。こ
れで、あの退屈な時間も楽しく過ごせるか。でも離着陸時はダメなんだろうな。
もう1つの海越えが、NECが開発した、海外のHPを自動翻訳(9言語対応)
してくれるソフト。7月下旬よりプロバイダーを通してサービスを提供する。
つまり、今までのように特別なソフトを購入しなくても、このサービスを取り
入れたプロバイダーなら月々数百円で利用が出来るという。やったぁ!これで
安心して海外のアダルトサイトが見られる・・・ってゆう使い方なんでしょ!?
1)『プロバイダーの新サービスあれこれ』
大手プロバイダー各社が、カラオケ事業に参入したり、女性向けのサービスを
開始するなど、サービス合戦が始まっている。無料のプロバイダーも登場した
今、新規顧客を取り入れるため、各社オリジナルのコンテンツに力を入れ始め
ている。では、各社の新サービスを一覧でご紹介。
・@ニフティ:会員用の女性向けメルマガ「ちょこ*ちっぷ」の無料配信開始。
第一興商との提携で、カラオケサービス「KARAOKE@DAM」開始。
・So-net:タイトーとの提携でカラオケ「それゆけ!カラオケ天国」開始。
・BIGLOBE:電子メールソフト「メイルドール」の販売&会員利用(月300円)。
・ドリームネット:服飾雑貨サイト「ドリームマーケットプレイス」を開設。
1)『お金で夢を買う?ネットオークション』
かつて、とんねるずが「ハンマープライス」という番組で、芸能人と食事でき
る権利やドラマに出られる権利等をオークションにかけ、勝ち取った人はその
夢を叶えていた。その番組の上をいく夢のオークションサイトが米国で話題に
なっている。そのサイトは「ULTIMATE BID」と「e-SUPER STARS」。ウッズとの
ラウンドは1人5万ドル強、G.エステファンとグラミー賞に参加する権利が
1万ドル強、他にもブロードウェイの舞台出演等がある。上記の2社は今後、
合併をする予定。日本語のサイトもあるので余裕のある人は参加してみては?
また、日本の「ヤフーオークション」では、なんと「タイムマシン」が出品さ
れ話題になった。出品者との質問のやりとりもあったが、結局、いたずらと判
明し、削除されてしまった。結構本物っぽかったのに!夢は夢のままで・・・。
2)『カリスマ雑誌+トンガリシティ=EC』
渋谷、原宿に集まるトンガった若者を読者に持つ“カリスマ系”カルチャー雑
誌の出版社25社と、同地域の服飾店、雑貨店、美容院等350店舗が共同で電子商
取引事業(サイト名は「ジャミン・シティー」)を7月に起ち上げることが発
表された。参加雑誌は、ジャズ雑誌『out there』、日欧米のミュージック雑
誌『米国音楽』、ファッション雑誌『dish』等の一般的にはあまりピンとこない
雑誌だが、編集方針が特徴的で若者の固定客をつかんでいる。そんな雑誌の影
響力と「渋谷・原宿」のブランド力をミックスし、全国レベルでの顧客層の拡
大が今回のねらいと思われる。サイトでは地図をたどって各店舗のHPを見て
まわり、商品の購入はもちろん、雑誌と連動した商品開発や、お店や編集者と
のチャット等のイベントもある。ところで“カリスマ系”ってまだアリ?
デジタル機器
1)『携帯電話でジュースが買える?ケータイ新サービス』
携帯電話を使った新サービスの開発が進んでいる。小銭がなくてもパケット通
信対応の携帯電話でサーバーにアクセスし、個人認証をして自販機で物が買え
るシステムで、今後パーキングメーターやゲームセンターでも使えるように応
用されるという。一方、つながりにくいというトラブルも解消されたiモード
には続々ユニークなサイトが登場。まず、「バトラクション」はアイドルオー
ディションができるサイト。いってみれば「ASAYAN」のようなもので、お気に
入りの女の子に投票できる。また、NECはiモード初のロールプレイングゲー
ム「ビッグローブタウン」の提供を開始。そしてついに検索エンジンの最大手
Yahoo!が「Yahoo!モバイル」としてiモードに登場。普段パソコンでYahoo!
Japanを利用している人なら大変便利になること間違いなし。一方、ドコモの牙
城を崩すべく、10月にDDI、KDD、日本移動通信の3社が合併する新会社
の携帯電話のブランドが「au」。iモードに対抗する武器は、6月号でも紹
介した携帯電話を使ったショッピングというが、果たしてその結果はいかに?
2)『ビデオ録画機最新情報』
今、ビデオ録画の媒体は、技術の開発が進み、新しいビデオ機器が続々登場し
ている。松下はデジタル録画のできるD-VHSビデオデッキ(19万5000円)を
9/1発売。ハイビジョンデジタル番組を最高4時間、S-VHS並みの画像なら
最長24時間の録画が可能。松下は先ごろDVDのビデオ録画機を発売したばか
りだが、DVDの大容量化が進む迄は記憶容量の大きいD-VHSが主流になる
と見ている。一方、日立は世界初のDVDビデオカメラ(24万8000円)を8/25に
発売する。8cmサイズのDVD-RAMを使い、簡単に頭出しができ、編集作業
もカメラだけで映像の入れ替えや削除が可能。またソニーは機械に内蔵された
ハードディスクで録画するビデオレコーダー『Clip-ON』(19万8000円)を
8/20に発売する。録画の最中でもその番組を再生できる「追いかけ再生機能」
や録画済みの別の番組を見ることができる。以前、カセットテープが主流だっ
た音楽の記録媒体がすっかりCDやMD、メモリーカードへと移行したように、
映像の主流も移りつつあるのは当然の流れか。
3)『写真のおすすめ整理術』
コダックは7月から、フィルムやAPSで撮ったカラーネガをデジタルデータ
に変換してCD-ROMに焼きつけてくれるサービス『ピクチャーCD』を開始する。
データの転送やスキャンの作業が不要で、デジカメを持っていない人でも、パ
ソコンで写真の整理ができる。費用はCD一枚あたり700円程度で、昔の写真の
ネガをデジタル管理するのにも役立ちそう。一方、膨大な写真をただPCで整理
するだけでは芸がないと思っているデジカメユーザーも多いのでは?『プリン
トライフ』は、自分でPCの画面上にレイアウトした写真をそのままインターネッ
トで印刷工場へ転送し、プリント注文できるサービス。一冊2000〜2500円+送
料で、最大32枚入りハードカバーのアルバムが3日後に手元に。旅行やイベン
トの記念にいいね。さて、特にお気に入りの写真なら、Tシャツにプリントす
るのも手。アイロンプリント用のシート(5枚で約1000円)を使えばかなり簡単
にできるので、究極のオリジナルに挑戦してみては?
4)『最近元気なPHS」
通話料は安いけど、つながりにくいし切れやすい、との悪評判で加入台数がか
なり落ち込んでいたPHSが、近頃人気回復してきた。クリアな音質と切れな
いのが売りのDDIポケットのエッジや、ISDNと同程度のデータ通信がで
きるNTTドコモのカード式PHS『P-in』が牽引役となっている。また、
今年中には128kの通信速度を持つPHSが発売されるという。そんな元気なP
HSで盗難車を捜索するシステムが、DDIポケットと自動車用品メーカーの
加藤電機によって開発された。自動車に内蔵されたPHSが盗難防止装置と連
動し、利用者に位置を音声で知らせる仕組みで、他にも非常通報機能が備わっ
ており、ガラスが破損したりドアがこじ開けられたりすると、持ち主の携帯電
話に自動的に知らせる。装置本体は3万4800円〜6万2800円で、位置情報サー
ビスは2001年4月開始予定、非常通報機能は今年8月から利用できるとのこと。
サーファーの悩みの種である車上荒らしなどに威力を発揮しそう。
5)『PC周辺おふざけモノ』
仕事じゃとても使えないけど、遊びで使えるおふざけ版PC周辺グッズの紹介
を。エルゴソフトの『コミックメール』はキャラクターのセリフのようにふき
出しにメッセージを入れて送信できるソフト。キャラクターや背景は自分で選
べるので、愛の告白に効果的?また可愛いものが多いキャラクターメールに新
顔登場。BTD STUDIOの『ゾンビメール』はその名の通りゾンビがメールを運ん
でくれる。一度に何種類ものゾンビを育てるのも可能で、エサもゾンビならで
はのスプラッターなものばかり。育てるうちに情が移って可愛くなるのかも。
トミーからは動物占い付きデジカメが登場。『動物占いミーシャ』(7800円)
は専用ソフトにキャラクターを取り入れて、パソコンで性格判定や相性占い遊
びができるので、気になるあの人との相性を占っちゃいましょう。
6)『空調をネットで遠隔操作』
これからどんどん暑くなるというのに、仕事から帰ってきたら部屋は昼の熱気
がモワーンとこもり、またどっと汗をかく、なんてことも今年の夏でおさらば
か?三菱重工業はインターネットを通じて遠隔操作のできるエアコン「ビーバー
e−@ir(イーエアー)」を今年の秋から発売すると発表した。外出先から
携帯電話等で自宅のパソコンに電子メールを送り、パソコンとケーブルでつな
がったエアコンの温度や湿度を設定できるという。また、東京電力はビルの電
源や空調の操作などをインターネット経由で行なうシステム『グローブウェア』
を開発した。これを家庭向けに応用すれば自宅のエアコンが携帯電話で操作で
きるようになるという。消し忘れによる電気の無駄遣いもなくなり、省エネに
も役に立ちそう。
7)『スクリーンを重ねて立体映像』
昔、夜7時台のテレビ番組に「日本初の立体ドラマ」と銘打った『オズの魔法
使い』が放送されたことがある。子供達はみんなこぞって青と赤のセロファン
を貼って作ったメガネをかけてテレビの前に座り、世紀の瞬間を楽しみに待っ
ていた。でも、なんだかぼやけたような映像はちゃんとした立体に見えず、妙
に目が疲れたような記憶だけが残って・・・。目が疲れたのは左右の目のずれ
を利用したしくみだったからで、最近までずっとそれが立体映像の常識だった。
しかし、21世紀を目前にして、目の疲れない立体映像の手法が発見された。透
明なスクリーンに描いた画像を後ろのスクリーンの画像と重ねあわせてみるだ
けで立体に見えるという、聞いてみれば「な〜んだ」と思うような単純な原理。
でも、この点に着目して、立体画像を作り出したのは世界で初めてなのだそう。
この現象を見つけたのは実はNTTの研究所。将来は立体画像のテレビ電話に
応用するそうだけど、立体ドラマや映画も見たい、と子供の頃の想いが蘇るね。
8)『IT業界下克上!ウィンテル帝国の危機?』
パソコンのCMにポンポンポンポーン♪とはいるインテルのサウンドロゴ。心
臓部のCPUに、インテルプロセッサが使われているから、というのは御存じ
の通りで、ウィンドウズと合わせたウィンテル帝国は業界の常識となっている。
ところがこの強者連合に下克上の危機が迫っている。今年1月に発表された全
く新しい半導体、トランスメタ社の『クルーソー』はインテルプロセッサの
1/10の消費電力ながら高性能。OSはMobile Linux、アップグレードはソフト
で可能。この度AOLとゲートウェイが次世代ネット端末にクルーソーを採用
すると発表。またソニー、コンパックはその将来性を買ってトランスメタ社に
92億円の出資を決定。今年のニューヨークPCエキスポにはIBMや日本メー
カーがクルーソー搭載の端末を発表した。一方のマイクロソフトも先ごろ会社
分割の最終判決を下されたばかり(現在マイクロソフトは控訴中)。近い将来、
パソコンの市場がゲームや情報家電に移るとも見られ、爆発的に拡大するイン
ターネット市場に主役交代の波が押し寄せている。
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