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◇『遊びも疲れも大人並。キッズビジネス花盛り』 子供って、子供のくせに本物が好きなんだよね。電話でも財布でも、ニセモノ だとちっとも長続きしないのに、本物を渡すといつまででも喜んで遊んでいる のはなぜだろう？たとえ赤ん坊でもそれが本当に機能する道具かどうかを知っ ているのだろうか？当然子供にウケるためには「本物」に限りなく近いものを 作らなければならない。そんなわけで今「おもちゃの本物化」が進んでいる。 ▽ この傾向が特に顕著なのが「デジタルトイズ」。「プレッツ」（16800円）と 「グルタンの森」（12800円、共にカシオ）は子供版ポケボ。メール交換だけ でなく、内蔵の英和辞書や日記帳、占いや「育てゲー」で勉強や遊びも楽しめ る。「Me:sia ミーシャ」（7800円・トミー）はウィンドウズ対応のお子様用 デジカメ。25万画素でメール用には丁度いいし、操作も簡単。バンダイの 「撮っちゃｏｈ！」（5000円）は撮影機能のみのワイヤレスカラーテレビカメ ラ。撮っている映像がテレビに映し出されるだけでなく、テレビに接続したビ デオで録画することもできる。ツーカーのお子様向けプリペイド携帯電話 「tel-me」（4980円・トミー）なら付属の500円分カードで最大10日間の発信 と、40日間の着信が可能。なんと基本料金が不要で大人にも利用価値大！セガ トイズから4/1にお目見えするのは、あの「AIBO」の低価格版ともいえる犬型 ロボット「POO-CHI（プーチ）」（2980円）。新しい動作を増やす学習機能は ないが、「小学生でも買える値段」をウリに海外でも販売する。 ▽ 一方「子供の大人化」も進んでいる。大人並みのストレスや疲れをためこんだ 「コヤジ」向けには、子供版ドリンク剤「リポビタンＪｒ.」（200円）が新発 売。対象年齢は8-14歳でミックスベリー味、集中力を高めストレスを取り除く 漢方生薬と、成長期に必要なカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを配合 してある。「ブルブルクッション」（2980円）はたれぱんだやキティなど５種 類の人気キャラをデザインしたクッションにマッサージモーターを内蔵。より かかると振動して腰や背中をもみほぐす。当初はＯＬ向け癒しグッズとして発 売されたが、小中学生の間でも人気が出て２カ月で20万個も販売する大ヒット。 ▽ 少子化のあおりもあって、お子様の影響力は増大の一途。こうなってくるとこ れからの商品開発は、まず最初にお子様の反応を伺う必要が出てきそうだ。い まやゲームや遊びにとどまらず、パソコンやケータイの使い方まで子供に教え てもらう時代。大人の”立つ瀬”もなくなりそう...。 |
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