１）『不意に起こる災害、対策は万全ですか？』
　春はよいねぇ。ツヤピカ牛革のランドセルを、重さに負けず嬉しそうに背負っ
　ている小学一年生達。優々と美しく咲き乱れる色とりどりの花々。これらを目
　にすると、あぁ日本はなんて平和な国なんだ。と、しみじみ感じるが、実際に
　はどうやら悠長にそんなことは言ってられないようだ。PCの急速な普及がもた
　らす新たな問題や、多発するバーチャルな感覚が引き起こす事件、ストーカー
　や幼児虐待、誘拐事件などあとを断たない。また、およそ一ヶ月前に起きた芸
　予地震のように、人間の力では避けられない大きな災害が世界各地で起きてい
　る。このような危機に対し、各方面で、被害の軽減や予防をするための様々な
　商品やサービスが登場している。
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　まず地震の対策としては、各建設会社の免震装置付建物に注目したい。清水建
　設は一戸建て住宅用に地面の揺れを1/4程度に抑える仕組みを開発。大和ハウ
　ス工業も免震システム搭載の戸建て住宅「ステイメント ウィズC 免震タイプ」
　を発売した。これにより被害の拡大を抑える効果が期待できる。また外出時の
　災害対策に役立ちそうなのがレスキューナウ・ドット・ネットの「マイレスキ
　ュー」サービス（月300円）。利用者の知りたいエリア・路線で発生した火災や
　事故、電車の運休や遅延、気象に関する情報を、リアルタイムで携帯電話に配
　信してくれる。そして実際の災害で生活機能が滞った場合、最も大切なのは水。
　阪神大震災時、１ヶ月400万本も売れたという携帯用ストロー型浄水器「mizuQ」
　（2800円）は、海水と劇薬混入の水以外をストローが浄水し、簡易に飲料水を
　確保できる優れもの。もしもの時のために、早めにできる準備はしておこう。
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　日常生活を送る上で起きている危険に対しての商品やサービスも増えている。
　先に述べたPCの急速な普及がもたらす問題の一つとして最近取り上げられる盗
　視技術「テンペスト」、いわゆる盗み見。防御策としては、PCとケーブルの間
　にフィルターを取り付けるノイズキラーがある（東急ハンズ渋谷店で購入可）。
　ストーカー対策としては、護身術とエアロビクスを融合させた「護身ビクス」
　（錦糸町セントラルスポーツクラブ）が話題だ。若い女性の間でダイエットも
　できるし一挙両得！と人気を呼んでいる。また子供の周りにも危険はつきもの。
　そこで子供が離れると警報が鳴る安全確認装置「アンパンマンあんしんメロディ
　バッチ」（2980円、６月発売）で迷子防止対策を。好奇心旺盛な小さいお子さ
　んを持つお母さんも外出時の不安がこれで軽減されるはずだ。何かが起こる前
　に確実な準備を整えておくこと。それが今の世の中、とても大切なことだから。