１）『不景気でも世界が注目する日本』
　モノがあふれかえり、世界一の個人金融資産を持つといわれる日本。不況とい
　えど、外国の企業はそんな個人資産と日本人の特性に多方面で期待をかけてい
　る。先頃、銀座にアジア最大規模の「メゾンエルメス」が誕生した。日本人の
　高級ブランド信仰の強さに目をつけたエルメスの狙いは、オープン初日の行列
　のスゴさから、まず成功といえそうだ。また日本人は目新しいもの好きな傾向
　があり、日本限定発売という商品も数多い。７月中旬には、映画『A.I.』の宣
　伝用のTシャツなどが日本のみで発売され、世界初のコカ・コーラライセンシー
　を受けた「コカ・コーラモデルPC」（23万8000円／ブレーンドットコム）が、
　数量限定で販売される。ディズニーでは今年生誕100周年を迎えるウォルト氏の
　誕生日12月５日を「イマジネーションデイ」とし、記念イベントとして日本の
　子供達の創作ストーリーを募集する。日本人アーティストの海外での活躍ぶり
　より、その才能に期待しているからだろう。さらに今ヨーロッパでは「禅」が
　流行。日本は、市場のみならずアートや文化面でも注目度が高いようだ。


　２）『オリジナル商品で自己アピール』
　世界でただひとつのオリジナルにこだわりをもつのが新人類世代。世田谷のア
　トリエ ダアールでは、その場でお気に入りのデザインで缶バッジ（１個200円
　〜）を作れると人気。8/1〜7の日本国際切手展では切手の下に自分の顔写真を
　つける切手シートが登場。80円と50円切手が各５枚の１シート1100円也。また、
　カネボウのオーダーメード化粧品調合サービスはネットで50項目以上の質問に
　回答するだけでOK。カリポアのサーフトランクスは約１万円でカスタムオーダ
　ー可能でキムタクも部屋着にしているとか。そして、爆発的人気を呼んだ明治
　製菓「365日のバースデーテディ」は2/29を加えた366種類になり、全長約60cm
　のヌイグルミ（トミー、7980円）に大変身。6/29からの１ヵ月の限定販売だっ
　た。面白いところではザーグ・プロジェクト・ジャパンのオーダーメイド・チャ
　ンピオンベルト（１本約３万円）。イベントの表彰の小道具として人気。ロッ
　テの“あなたの噛みたいガム”には「小泉総理大臣の気分になれるガム」なる
　ものまで登場。唯一無二、オリジナリティが、自分を表現する手段なのだ。


　３）『人気の光モチーフ、続々登場』
　ファッションでもお化粧でも、もはや光りモノは当たり前。この夏は、さらに
　人より目立ちたい人のために新製品が続々登場している。トミーではヘッド部
　分に発光ダイオードを内蔵したネックレス「KIRAN KIRAN」（980円）を発売。
　留め具に電池が入っていてかみ合わせを変えるとスイッチが入る仕組みで、ヘッ
　ドはハートやイルカ、ネコなど12種類がそろった。また、EROTIC SHOPでは今年
　１月に発売し瞬く間に売り切れた幻の自転車「エロチャリ ルミナス」（５万
　5000円）を７月から再び限定100台販売。蓄光塗料を使用し、暗闇でホタルのよ
　うに光る。お次はプリントラボ社の「ペーパーネオン」（価格未定）。特殊な
　紙にカーボンペンで文字や絵を書き、これまた特殊なシートに熱転写。そして
　出来上がったシート＝ペーパーネオンに、乾電池をつなげた電極で電気を流す
　と文字や絵が光る仕組みだ。もともと喫茶店やレストランで、メニューボード
　やサインボードとして使うために開発されたものだそう。秋に向けて次はどん
　な光モチーフが登場するか楽しみだ。