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 1)『“プッチ”がいいのよ』

 大きな家、車を持つことが高度成長期の日本人の夢だった。しかし、現不況下、  こじんまりとした“プチもの”つまり“ちょこっと”や“ちっちゃいもの”が  増えている。結婚式場玉姫殿のセルモ運営の渋谷の式場では、なんと4万9000  円(式代や衣装代等含む)でチャペルで挙式ができる“プチマリエ”が好評。  今年の6月末オープン以来、すでに150組が利用している。ファッションでは、  プレッピーな装いをちょっとだけ取り入れた“プチトラッド”が注目され、美  容業界の整形においてもちょこっと直すだけの“プチ整形”が手軽に行なわれ  ている。また食方面でも南瓜のミニ版“プッチーニ南瓜”が登場、ペットでは、  大人達の間でメダカが大ブーム。そして、年々小型化している物として象徴的  なのがカメラ。デジカメ「チーズスパイシー」(予定価格8000円以下)がライ  ター並のサイズで新登場。店頭商品用の防犯タグには、長さ4cm、直径0.29  mmの髪の毛サイズの極小ものが出た。小さくこじんまりという形容は、日本  人の気質を表わすのにぴったり。今後も“プチ○○”という傾向は続きそうだ。  2)『いたずらゴコロあそびゴコロ』
 日常生活のひょんな所で茶目っ気たっぷりな場面に遭遇すると、ほんわか心が  和むもの。オープンしたてのTDSのアトラクションには、意外な所にあそびゴコ  ロが加えられている。例えば水飲み場。子供の目線にある場所にミッキーの顔  が彫られていたり、松下電工が提供する人気アトラクション「インディージョー  ンズ」の無造作に置かれた新聞の写真が、故松下幸之助氏だったり。また関西  では、ユニークなたこ焼きやそば屋が出現。「たころんぽう道頓堀」では、チー  ズやカレー入りのたこ焼きがあり、「たこCafe セテール」では「イカスミ」た  こ焼きが大人気。神戸のそば屋「富士吉」では、バナナやリンゴ入りのざるそ  ばがある。大阪梅田には、カフェ風の内装で女性がひとりでも入りやすい、カ  フェテリア改めソバテリア「ないない」が登場。高級ブランドにもあそび心が  見受けられる。大人気のヴィトンのいたずら書きをしたようなバッグ「グラフィ  ティ」やセリーヌからは欧州の各国の現コインをちりばめたバッグが発売され  る。ちょっとしたいたずら心は、ほのぼのと温かい気持にしてくれるものだ。  3)『手間を惜しんで、楽しい日々』
 何でも“ラクした〜い”ってのが多忙でお疲れ気味の現代人の共通テーマ?!  タカラからは外食の華やかな宴卓を家庭で手軽に楽しめるシリーズが登場。ハ  ンドルを回すだけでシャリが作れる「特上!寿司職人」(4500円)、音に反応  して魚が踊り出す仕掛け付の皿に刺身を盛って活け造り気分を味わう「新鮮活  け造り 舟盛道楽」(2980円)、音楽と共にお皿を自動回転させる「高級中華回転  テーブル 四千年の宴卓」(3980円)、食器を動かす度におかみさんの温かい声が  響く「料亭カウンター和み御膳」(2480円、11月末〜)。どれもラク心くすぐる  逸品。一方、データ整理の手抜きなら、メディアドライブから10/12発売のソフ  ト「CrossMediator for Video v.2.0」(2万9800円)。付属マイクに聴きたい音  の一部を(鼻歌可)吹き込めば、同じ旋律を含むPC上の音楽・映像データを探し  て再生してくれる。さらなる手抜きグッズは、明電舎の電動スクーター「トラ  ベルパートナー」(22万円)。最大時速6kmで免許不要、折り畳めて駐輪場いら  ず、高齢者向けで運転も簡単。今は“ラク=手抜き+楽しい”のがポイントね。
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