１）『一挙両得なモノがウケている』
　昨今、人気商品はカワイイとか便利とかだけじゃダメ。一石二鳥、一挙両得的
　オトク感がキメ手なのだ。たとえば各社が出している「液晶クリーナーストラッ
　プ」。帝人では、超極細繊維を使用した携帯用ストラップを500円から発売。こ
　れで液晶画面もピカピカに。東急ハンズでは、発光素材を使用し、夜道でも光っ
　て安全な手袋（2200円）やマフラー（1600円）をオリジナルシリーズで販売中。
　日米競作絵本「どこへ行くの？To See My Friend!」（童心社・1500円）は、右
　から開くといわむらかずお氏、左から開くとエリック・カール氏の作品が読め
　るアイデア本。「ねんどの入浴剤」（粘土科学研究所・1000円）は、古い角質
　を取って肌を活性化、同時に浴槽や排水口の汚れを吸着するスグレもの。グッ
　ズばかりではない。ウエルネス・フロンティア・センターはクリニックなどと
　共同で東京〜沖縄クルーズを１月開始。出発２週間前に人間ドックを受診、船
　内でカウンセリングや食事療法を。人間ドック９万8000円＋旅費とやや高めだ
　が、船旅人間ドックという発想は斬新。人生は短いから合理的に行かないとね。

 


　４）『香りは万能薬たるか!?』
　アロマテラピー・ブームで香りが心を癒すなどの作用は周知のことだが、その
　応用編でダイエットや喫煙・健康にも効果のある芳香に企業は注目している。
　資生堂が発表した“新スリミング理論”は、グレープフルーツなどの匂いに痩
　身効果があると言う。柑橘系果物の匂いを嗅ぐことによって、脳を刺激し生理
　活性物質ノルアドレナリンの分泌を高める。すると、中性脂肪を燃焼させるタ
　ンパク質（UCP）の働きが活発になり痩せるという仕組み。今夏痩身ボディロー
　ションが発売予定なので期待したい。また、眼精疲労や頭痛緩和を目的とした
　アロマテラピースティック「ミグラネル」（30ml・80円）の成分はペパーミン
　ト＆ラベンダーオイル。こめかみに塗るとスッキリ爽快感があり、病みつきに
　なるリピーター多し。一方、禁煙ブームの影響か煙草の煙にも香り付きが人気。
　レモン風味のメンソール「DJ MIX」（280円）、フィルターに数滴垂らすと煙
　がオレンジやピーチの香りになる「アバラギ」（450円・５種）など周囲への
　配慮も愛煙家のマナー。でもどーせならニコチンを含まない杜中茶葉使用の
　「禁煙草」（錠剤＆140本セット・１万4800円）で健康にも配慮したいところだ。

 


　５）『“体験”を売るビジネスがウケている』
　インターネットの普及で家にいながらにして何でもできてしまうこのご時世。
　でも「百見は一体験にしかず？」で自分で試してみてこそ。巷ではちょっと
　変わった体験スポットが増えている。居酒屋で釣りが出来るのが「釣船茶屋
　ざうお」(さいたま市三橋)。水槽があり魚が泳ぐ店内で食事が出来たり、釣っ
　た魚をその場で食べることも出来る。映画好きな方はイクスピアリ内にある
　「プラネットハリウッド東京」がオススメ。映画で使用された衣装や小道具
　が展示されハリウッドムード満点。遊び体験派には富士急ハイランドに登場
　した「ドドンパ」(1000円)。スタート1.8秒後に世界最速時速172Kmを体験で
　きる。昨年開園しリピーター率27％とおおむね好評のUSJでは、日本人向けに
　ストーリーを書き換えたりオリジナルアトラクション体験も人気の要因とか。
　車の中で映画を「体験」できるのが春に発売予定の「スカイアリーナ」(ウィ
　ルウィン・50万円程度）。スクリーンをバンパーに取り付けプロジェクター
　を備え付けるとマイカーが映画館に。出かけよう！外にはいろんな体験が。