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１）『コンビニ＆スーパー、「小・省・豊」化傾向』 さすがめざすはコンビニエント(＝便利、都合よい)、お客のニーズを何かと実 現してくれる戦略が続々と！スーパーマルエツでは、おにぎりを65円で。海苔 を半分にし、具をご飯にまぜての節約商品。２つ食べれていつもの金額、なん て節約万歳。また、スーパー各社が惣菜を30グラム、100グラムと少量パックで 販売強化。これで1人暮らしでも、ファミリーでも、食卓に一品増えて潤うとい うもの。ダイエーはこれにバイキング形式を採用。サミットでは鍋の具も一品 ずつ選べるように少量販売。その効果あってか、鍋用だし汁も種類豊富で売り 上げも上り調子。節約で財布の中身もあったかくなったところで、今度はでき たてほかほか情報。寒くなってくれば、おやつもあったかいものが欲しくなる。 定番の肉まんに、今人気のベトナム風が新登場。プリンは身体があったまる、 ショウガ入りがお目見え。他には、タコ焼きとお好み焼きともんじゃ焼きのい いとこ取りした「ばくたん焼」、あんにタピオカを混ぜたホットぜんざい等々。 でも家族団欒、これが何より一番あったかいかも。 ２）『家庭で楽しむ鉄人シェフの味』 ユーミンを始め多くの芸能人のファンを持つ代官山のケーキ屋さん「IL PLEA -UT SUR LA SIENE」では、お店に並ぶ美味しいケーキの作り方を教えてくれる。 主任の椎名眞知子先生はお菓子の世界では超有名人。この教室には、一流のパ ティシエを目指す生徒も多い。ここの特徴は、お店のケーキと同じ味を家庭の 調理器具で作れるレシピにアレンジしてくれることだ。一方、なかなか作って る時間はないけど、本格的なデザートを家で食べたいという人にお薦めなのは、 名誉鉄人石鍋裕シェフがプロデュースしたカップデザート。森永乳業より来年 の３月までの期間限定で発売される。洋酒の効いた大人の味の「やわらかブラ マンジュ」（120円）など３種類ある。ホントにこの値段！？というほど本格的 な味だ。一方、同じフレンチの名シェフ三国清三氏は、ヤヨイ食品と共同企画で、 お惣菜やデザートを通販やネット販売で提供してくれる。出かけなくても手軽 に名シェフの味が楽しめることは、忙しい現代人や一人暮らしには嬉しい限り。 ２）『ここまで来た！アロマ＆カラーのパワー』 匂いや色が人間の心身に与える影響は意外と深い。そこに着目した新商品が続々 と登場した。「センサリーセラピーコールド」（1500円〜：オリジン）は、風 邪の症状（鼻やのどの不快感）をアロマテラピーで緩和してくれるシリーズ。 ハーブをブレンドしたオリジナルはちみつや、アロマスティーマー、アロマス プレーがあり、あまり薬に頼りたくない人にはおすすめかも。一方、匂いでは なく、色で選んで、性格や未来を占うコロン「ヌーブ ラッキーカラーコロン」 （全６種類各470円：資生堂コスメニティ）も大人気。色は直感で選ぶのがポイ ントだ。そしてリラクゼーションなどのカラーセラピー効果を狙った「カラー サイエンス ボディマスク」(４色各1500円：THE BODY SHOP)は、赤や黄色などの カラフルなボディパック。ボディペインティング感覚で楽しく体を彩ったあと洗 い流せば、お肌はツルツルに。心身の状態にあわせて、青（心が落ち着く）、黄 （活気がつく）など、色そのものが持つ独自のパワーを試してみては？ ３）『ラーメン＆カレー、いまどきの事情』 飲んだ後に何故だか恋しくなるラーメン。いつから締めに食べるようになった のだろうか。実はこの冬、巷で“ラーメンあり”飲み屋やバーが大繁盛なのだ。 四川料理がおいしいバー「SHISENYA BAR」（葛飾）や、焼酎が豊富な鶏料理屋 「鶏味座（とりみくら）」（東京神宮前）等では、その日を締めくくるのにぴっ たりのラーメンに出会えること確実だ。味も専門店に負けない本格ぶり。その ラーメンの世界で今注目を浴びているのは“牛骨だし”。脂っぽくならずにコ クが出て、自然の甘味があるのが人気の理由だという。さぁ、お次はカレーの 話題を。来たる2001年１月26日、横浜に世界初のカレーのテーマ・パークがオ ープンする。その名も「横濱カレーミュージアム」。大正ロマンあふれる港町 を再現し、アミューズメントスポットとしても１日中楽しめそう。これにはイ ンド人もびっくりでしょうな（笑）。寒い冬にはアツアツの牛骨ラーメン、ス パイスたっぷりのカレーを食べて、お腹の中からホットになるのも悪くないぞ。 ３）『日本酒ブームでポスト川島なお美の登場なるか』 日本酒に興味を持つ女性が増えている。女性同士で酒を飲む機会が増えたこと や、昨今のワインブームに食傷気味の女性が増えていることが日本酒ブームの きっかけになっている。さらには資格までとる女性も。日本酒サービス研究会・ 酒匠研究会連合会が認定する利き酒師の資格取得者に女性が占める割合は、30 ％を超えている。一方蔵元も女性に熱い視線を向ける。日本酒の消費量は75年 をピークに減少傾向。そんな中、蔵元は女性をターゲットにした新市場を開拓 したいという事情があるのだ。そのためおしゃれな小瓶を使った商品や、岐阜 県吉城市・蒲酒造場の日本酒ベースのスパークリング飲料「じゃんぱん」、宮 城県松山町・一ノ蔵の「すず音」など女性向けの商品も登場した。さらには金 沢市の蔵元「福光屋」が東京・銀座に開店した日本酒専門店など女性を主なタ ーゲットにした店も増えている。これまでのワインブームに匹敵するほどの日 本酒ブームが到来し、日本酒版・川島なお美がもうすぐ登場するかもしれない。 ４）『セレブはヨガがお好き』 マッサージといえば、痛いが体に良い東洋式と、主にリラックスを目的とした 西洋式があることは最近ではほとんどの人が知っている。そしてストレスの多 い現代日本人が好むのは後者であることも事実。東洋人でありながら、西洋の マッサージを好む…。この逆転現象が西洋でも起こっている。今、東洋の「ヨ ガ」が西洋人セレブの注目を集めているのだ。元スーパーモデルのクリスティ・ ターリントンやデザイナーのダナ・キャランなどはヨガで精神を安定させ、心 の健康を保っている。さらに映画プロデューサーのピーター・グーバーの妻リ ンダ・グーバーはヨガスタジオをロサンゼルスに所有し、ハワイにも建設中と いう熱の入れようだ。また『ＶＯＧＵＥ』1月号では、モデルがヨガのポーズを とるファッション・ページが登場。人間の身体と洋服の美しさがうまく表現さ れていた。漢字やＺＥＮ（禅）スタイルなど表面的なものだけでなく、もっと 本質的な東洋の文化が西洋に認められる日も近いかもしれない。 ５）『女性客をガッチリ取り込め！あの手この手の飲食店』 いつの時代も、女性をターゲットにしたものから火がつくといわれていますが、 いま巷で人気なのがあぶり焼きの店。火付け役になったのは銀座のコリドー街 にある「七厘や」などで、青山の路地裏あたりでもしゃれた懐石風の店が軒を 連ね、ひと口サイズに切られた魚介類や肉を七輪などでぼちぼち焼いて食べる 若い女性客が多く見受けられます。しかも一人5000円までなのがミソ。一方牛 丼チェーン店も、若い女性客の急増に伴いメニューや店づくりを変え始めてい ます。「すき家」は2000年夏にフレッシュレタス牛どん、秋にチーズとハーブ をのせたハーブチーズ牛どんを出したところ好評。また松屋フーズは、カフェ のような牛丼ショップ「MATSUYA」を2001年３月からスタートする予定で、１号 店は池袋駅東口。マーボーどんやカレーなどもあり、低価格のスモールサイズ も用意。従来はブルーカラーの男のイメージだったこれらの飲食店が、どんど ん女性の店になりつつある昨今。これからは「安い、早い、うまい」に加えて、 「きれい」「おしゃれ」でないとね。 ５）『伸びる特性もプラス！環境に優しい紙に着目』 容器包装リサイクル法が全面施行されて約８カ月。環境に優しい素材として、 紙がまた見直されているようだ。日本製紙は、木材パルプを100％原料に使用し た成型用原紙「ＮＰｉモールドペーパー」を開発。これは、従来の紙に比べて ５〜10倍も伸びるという特徴を持つパルプ繊維で、スーパーなどの食品をパッ クするトレーとして今後プラスチック容器に取って代わりそう。エンボス加工 もでき、リサイクルにも適しているので用途は広い。また一般消費者向けには 紙の専門商社、竹尾が、東京の神田に「見本帖本店」という専門店をリニュー アルオープン。１階の壁面にはびっしりと２千以上の引き出しがあり、2700種 類もの紙を揃える。また２階には紙の情報センターがあって、専門図書の閲覧 も可能。以前ＤＸ11月号でも和紙をファッション素材に使用するという繊維業 界の試みを紹介したが、私たちが古来から親しんできた紙の未来は、まだまだ 無限に広がっていると言えるだろう。 ６）『手軽で美味しいカットフルーツが大人気！』 自然の甘味が美味しく、ビタミンＣを比較的取りやすくて、肌にいいフルーツ。 皮を剥くのが面倒で生ゴミも増えるという理由と、個人消費の冷え込みも手伝 って今年の果物の売れ行きは低迷だった。そんな中、食べやすくて生ゴミも出 ないカットフルーツが好調な売れ行きを見せている。例えばジャスコでは、定 番はパイナップルとメロンだが、季節ごとの旬のフルーツもある。サイズが大 中小とあり、食べたい分だけ購入できる。大きいサイズでも398円と手頃。ファ ミリーマートではグレープフルーツやメロンなどをシロップ漬けにし、小さな カップに盛り合わせ、デザート風にするなど職場でも味わえて若い女性に受け ている。池袋東武の高野フルーツアミューズでは、生フルーツをチーズフォン デュ風に様々なソースにつけて食べるのが人気。イチゴとショコラオレソース （400円）は絶品。他に２種類あるが、フルーツとソースを好みで選べていろ いろなバリエーションを楽しむこともできる。フルーツをたくさん食べて、寒 さで疲れた肌を元気にしましょ！ ６）『ラクなのが１番！手間いらずのヒット商品』 手間をかけずに済むのは忙しい現代人にとってありがたいこと限りなし。そん な手間いらずの商品をご紹介。まずは、寒い夜に心強い湯たんぽ「ゆたぽん」 （白元、1000円）。外袋のまま電子レンジで２分ちょっと暖めるだけで５時間 暖かさが持続する。繰り返し使える上に、昔からのお湯を入れる湯たんぽと違 い、すぐに用意できてお手軽ラクちん。ラクさを追求するなら“タオルハンカ チ”も外せない。アイロン要らずだし、400円から800円でたいていのものは購 入できる。デパートに行くと、ややもすればハンカチよりも多くの棚を占め、 ヒョウ柄、千鳥格子といった流行柄、はたまたパイル部分にシルクを使って柔 らかさを売りにしているものも。フェンディ、セリーヌ、バーバリーなどブラ ンドものだって勢ぞろい。2000年のハンカチとタオルハンカチの売れ行き比率 は６対４だったが、今後はこの比率が逆転しそう。ホワイトデーの、義理チョ コのお返しにぴったりなのでは？ ７）『抗老化ビジネスで“若さ”を売買』 エリザベス・テーラー（68）にゴールディ・ホーン（55）など、「妖怪？」っ て思うほど年をとらない女優のことが、かねてから謎だったのだが、実はスゴ イ若返りの治療を受けていたのだ。医学用語で「抗老化医療」と呼ばれ、その 主な内容は、ヒト成長ホルモンを「30歳」のホルモン分泌量値になるまで注射 や内服で補充するというもの。ももや腹部に注射すると「その部分の脂肪もと れ、白髪が減り、肌がみずみずしくなり見た目も若くなり、おまけに骨粗しょ う症にも効果」ってホントかよ〜！この世界の草分け「セネジェニックス医学 研究所」の日本センターが、この10月に日本初の若返り専門医院として世田谷 にオープン。12月15日現在で男性３名、女性２名が治療中とか。効果や副作用 に対する疑問に答えるにはまだまだ日本人のデータは少なすぎる。ちなみに効 果が出るまで１年は必要だそうだが、その費用は最低で350万！マジかよ〜。 1800円の『10週間であなたは若返る』（米国抗老化医学学会ロナルド・クラッ ツ会長／コスモス）を買って「公認寿命予測テスト」するのがせいぜいだな。 |
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