２）『探せ！遊びキャラ』
　食べると幸せになれると大ヒットした“まゆ毛コアラ”（ロッテの「コアラの
　マーチ」）。これが隠れキャラの始まりだったが、いま、噂となっているのが
　「かっぱえびせん」（カルビー）の“エビ”。コンタクトをしたり、宇宙服を
　着たりと遊び心たっぷり。一方、キリンビールはターゲットを大人に絞った。
　笑顔の「ハッピー立ちキリン」は「KBビール」の数百缶に１本と希少価値大。
　心底ハマると箱買いさえもしたくなってしまうほど。マニアックにコレクショ
　ンするならレゴの「バイオニクル」（１体1100円）。トーアという６人の勇者
　達が闇の王マクータに勝つためにマスク（全72種類、各300円）を集めパワーを
　増していく物語だ。ほのぼの派には、テニス選手やピザ屋など全35種類の人形
　「ベンドス」（750円）。身体が自由に曲がるので携帯ホルダーとしても使え、
　癒し系の表情が◎。また、ロシアからやってきたモンチッチ似の『チェブラー
　シカ』は本国では国民的人気キャラ。渋谷のユーロスペースで短編３本が大ヒッ
　ト公開中で、その愛らしさにファンも急増してるとか。これらのキャラには密
　かにハマるも良し、周りを巻き込んでハマるのもこれまた良し。


　３）『暗い場所は大人の遊び場』
　大人のトレンドスポットは今ちょっとしたブームなのだ。まずは≪出会い系≫。
　六本木や麻布など大人の街では、映画にあるような暗めの照明で立ち飲みスタ
　イルの「英国風パブ」や「ダーツバー」に人気集中。そもそもダーツはゴルフ
　より歴史が古い英国紳士のインドアスポーツ。そのお手軽さから東急ハンズで
　は20〜30代女性のダーツ購入者も急増中とか。どちらの店も、初対面の客同士
　が気軽に会話を楽しめる雰囲気がブームの要因。続いて今夏話題を呼んだ≪オ
　カルト系≫。お化け屋敷をモチーフにした居酒屋「赤羽霊園」には、店の各所
　に仕掛けが施されてあり、客は支給された三角巾をつける異様な雰囲気。一方、
　銀座に吸血鬼をテーマにした「ヴァンパイアカフェ」も登場。血液を連想させ
　る赤中心の内装で棺おけのオブジェが目を引く。メニューもドラキュラにちな
　みトランシルバニア料理など徹底したこだわりが話題の的。ところで筆者が注
　目しているのが「シューティングバー」。六本木「ホローポイント」は店内に
　エアガンの撃てる射撃ブースがあり一回100円の手軽さも魅力で、スカッと気
　分爽快になりリピーターも多いと評判。ストレスの多い大人こそ遊ばなきゃね。


　９）『モニターで読む活字、より身近に』
　電子出版が話題になる中、ディスプレーでコミックを読むという新しいマンガ
　喫茶が登場。コミュニティー空間「Necca渋谷店」では一部のマシンでコミック
　の閲覧を開始した。経営側はデータ管理が簡単で場所も取らず、本が汚れる心
　配もなく、ユーザー側は読みたい本が貸し出し中の心配もない上、どこからで
　も稀覯本が読めるように。さらに著作者にはコミックが読まれた回数に応じて
　印税が入るという利点も。文字の小さなマンガは解像度の限界により読み難い
　ものもあるが、コンテンツ価格が下がれば一気に普及する可能性大だ。利用料
　金は入会金200円で１時間500円。モニターで読む活字といえば、電子書籍を読
　みやすくする凸版印刷の『Book Jacket』(Windows版)。この度パワーアップし
　た『Book Jacket 2』の配布が始まった。購入した電子書籍を書庫目録として表
　示する“パーソナル書庫目録機能”などでファイル管理でき、パソコンがそのま
　ま本棚に。PDAでの利用増を見込んで、小型のディスプレーを想定した新書サイ
　ズの見開きイメージで表示されるので、本を読むのに近い感覚で楽しめそう。