２）『おやこどんぶり市場・懐古玩具ブーム』
　近年、親子で楽しめるベーゴマなど懐かし玩具がよりカッコよくなって発売さ
　れているが、ついにガチャガチャの大人版「TIME CAPSULE」(100円)も登場した。
　大人のコレクター心をくすぐる、国内外５組のアーティストがデザインした人
　形が入っている。また、30代男性が夢中になってやった消しゴム飛ばしが、ロ
　ボット型フィギュアを専用発射台にしてはじく消しゴム飛ばし「ビーストシュ
　ーター」（580円）と名前を変えて復活。さらにこの世代にはかつて故手塚治
　虫氏の漫画をワクワクしながら読んだ人達も多いだろうが、手塚プロのサイト、
　「 TezukaOsamu@BOOK 」では、鉄腕アトムなど名作を含め全382作品を電子書
　籍として発売(１巻〜300円)。今後、入手困難な絵本や小説など氏の700作品す
　べてが配信されるということだ。そんな中、下北沢の科学用具販売店「スタディ
　ルーム」では、懐かしい科学雑誌や金属探知機など面白グッズが揃い、大人達
　に大人気。子供と一緒に遊べる玩具が増え、仲良し親子になれるのは喜ばしい
　が、大人が子供の頃の無邪気な気持ちに戻ることは、単純に楽しんでいると言
　うだけでなく、現実の辛さから逃避したいっていう気持もあるんだろうなぁ。

 


　３）『大動員映画にはヒットするワケがある』
　今期の映画業界はメガヒット作を連発しウハウハ気分絶好調かもね・笑。昨年
　夏公開の『千と千尋の神隠し』は興行収入283億6000万円・観客動員2192万人
　（年末集計値・現在もロングラン上映中）で、同時期公開には『パール・ハー
　バー』『A.I』『猿の惑星』などのヒット作が。それを追うように昨年12月公開
　した『ハリー・ポッターと賢者の石』は、日本公開５週目で142億円・1100万人、
　1/6までの全世界興行収入は1050億円（こちらもロングラン上映中）。ここで
　見逃せないのが「ポケモン」シリーズ約39億円、「ドラえもん」シリーズ約30
　億円の現象。これらヒット作に共通するのは、ファミリーで楽しめる内容であ
　る点。殺伐とした世の中、夢・冒険・友情など癒しが必要なのかもしれない。
　でも『パール…』は例外（トレキャ・シネマ番付をご参照ください・笑）。
　さて、今年も話題作が目白押し。夏は『スター・ウォーズEP２』、秋はスピル
　バーグ監督の新作『マイノリティ・レポート』、11/30〜『ハリー・ポッターと
　秘密の部屋』(原作の方が面白いとの前作評価を覆せるか？)。今年も熱い映画界。

 


　４）『身近で科学を愉しむ。いま娯楽科学がウケてるワケ』
　ものの仕組みや成り立ちがわかるとひとつ利口になった気がする。それが“科
　学”。今巷では科学、しかも身近で感じられる科学が人気だ。例えば、凧。ひ
　と昔前という感があるが、この度航空力学を利用した「バイオカイト」（森久
　エンジニアリング、2600円〜）として現代風にリニューアル。また、東京・下
　北沢「スタディールーム」では科学にちなんだグッズが多々販売されており、
　中でも１番の売れ筋は医療用の聴診器（１本2000円〜）。そして、ＰＣと教育
　が密接になった今だからこそ考え出されたのが、カエルの解剖を扱った「触感
　付き教材」（不思議ネットワーク、発売価格共に未定）。これは富士ゼロック
　スが開発している「触感付きマウス」で画面上の解剖写真をクリックすると、
　その触感がマウス通してわかるという画期的代物だ。百聞は一見にしかず、こ
　れが手で触れられる科学がウケる理由なのだ。