2)『TVが生み出すヒット商品達』
いつの時代もやっぱり情報発信の基本はテレビ。「テレビでおなじみ」のコピ
ーを強みに明日のヒット商品が続々登場している。人気の恋愛バラエティ「あ
いのり」はボードゲームになり(バンダイ・2980円)ボード上のイベントを経
て告白するという内容に。大河ドラマ「利家とまつ」にちなんで「前田利家出
世双六」を地元石川県立歴史博物館が作成。畳2畳ほどの広さの双六で彼の生
涯をめぐることが出来る。死んだら上がりだとか…。かつてのヒーローも復活。
「ウルトラマン」「あらいぐまラスカル」等はガチャガチャで登場。子供より
も昔ときめいた大人達に好評とか。また「マスコットロボ ハロ」(バンダイ、
3980円)は「機動戦士ガンダム」のキャラクターのひとつで言葉を学ばせる育
成型ロボ。極めつけはあの「叶姉妹」をモチーフにした「KANO SISTERS'
GORGEOUS DOLLS」(タカラ、2体セット1万9800円)。肌、頭髪など可能な限り
叶姉妹を再現。ジュエリーはオーダー品とファン垂涎!でもこれを買って一体
何に使うんでしょ?
3)『大人もハマる寓話ブーム』
暗いニュースが続きがちな現代には、必然的に夢と幸せが求められる。その象
徴的な現象のひとつが“寓話”ブーム。中でも今、最も話題なのがアカデミー
賞で本命の呼び声高い『ロードオブ・ザ・リング』。原作はJ.J.R.トールキン
の名作『指輪物語』で、世界を滅ぼす魔力を秘めた伝説の指輪をめぐるファン
タジーだ。主人公たちの困難に立ち向かう前向きな姿勢は、我々をも大いに勇
気づけてくれる。空想の楽しさを充分に謳った『アメリ』も忘れてはいけない。
トレキャでも既に紹介済みだが、観る人みんなが幸せになるこの映画の人気は
当分続行しそう。また、『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス、
838円)は世界の全人口を100人に縮めたと仮定して、人種や貧富の差などを対
比していく本。E-メールで出回っていたものに翻訳家の池田香代子さんが加筆
し出版、読後に想像力を喚起させると100万部を超えるベストセラーになって
いる。寓話は現実逃避と思われがちだが、その世界には、強いメッセージが込
められてている。一度それを見つけたら、ほら、あなたも寓話の虜に。
4)『古いモノが新しい音楽業界』
元日の生中継も記憶に新しいが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を小澤
征爾が指揮したライブ版CD「ニューイヤーコンサート2002」が、オリコンチャ
ート初登場で9位、2/4付で5位に浮上し売上枚数35万枚を突破する異例のヒッ
ト。また昨年12月の国内月間CD売上げ1位は、浜崎あゆみではなくオペラ歌手
のサラ・ブライトマンと、CD店はクラシックコーナーが賑やかだ。デジタルま
みれの世の中を癒してくれるのはクラシックの生声、生楽器のサウンドか?一
方、クラシックを奏でたくても住宅事情で難しい人にはヘッドフォンで練習で
きる電子ピアノがあるが、最近クラシックギターにもサイレントギターが登場。
音量が10分の1程度に抑えられ本体内蔵のマイク&ヘッドフォンで音色や音量
を聴くことができるので、ギター小僧も心置きなく練習OKだ。さらにクラシッ
クと並び超注目なのがアナログ音源。DJのお兄ちゃんだって、CDじゃお皿回せ
ない。アナログレコード専門店も健在でターンテーブルも楽器店の最有力商品。
音楽の源であるクラシック&アナログの響きは居心地良く、永遠に不滅デス。
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